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ビットコイン長期保有者増加で売り手も大きく減少か?

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  • 2020.10.19.

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  • ビットコイン長期保有者増加で売り手も大きく減少か?

2020年の9月上旬に大きく価格が値下がりしたビットコインは10月上旬頃になって回復し、しばらく105万円から116万円台を行き来していましたが、10月中旬になりやっと120万円台に達するようになりました。

 

今後の価格予想では、強気市場が続いており、長期的な値上がりにつながっていくとする予想が非常に多く見受けられます。

これらの予想が正しいかどうかは判断できませんが、多くのビットコインを取引している人々は、今後ビットコインが値上がりしていくだろうと予想していることを裏付けるような事象が起きています。

 

その事象とはどういうもので、その背景にはどのようなことがあるのか、詳しくご説明しましょう。

 

大きく減少しつつある仮想通貨取引所のビットコイン

ここ最近の特徴的な兆候として、仮想通貨取引所における準備金が大きく減少していることが挙げられます。

このことは2020年8月21日のニュース記事「取引所のビットコイン保管額低下は高騰への期待」でもご説明しましたが、10月中旬になった現在でもその傾向が続いているということです。

 

以下の画像は仮想通貨データ分析企業であるglassnode社が発表している2020年9月18日時点のもので、仮想通貨取引所のビットコイン準備金ボリュームとビットコイン価格を示したグラフです。

 

黒いグラフはビットコイン価格(USD)を示しており、オレンジ色のグラフは準備金ボリュームを示しています。

glassnode ビットコイン準備金ボリューム

画像引用:glassnode

 

このグラフをみると、2020年3月の大きく価格が下落したタイミングで、仮想通貨取引所の準備金ボリュームが増えていることが分かります。

このタイミングは、新型コロナウイルスのパンデミックによる価格下落の時です。

この時はビットコインを現金化するため、多くのビットコイン保有者が仮想通貨取引所に移動させたのであろうことが考えられます。

 

そして注目すべきは、この時をピークにして仮想通貨取引所のビットコイン準備金ボリュームが減少し続けている点です。

 

グラフが示しているデータを説明すると、2020年3月のピーク時に296万BTCだった準備金は、2020年9月18日時点では261万BTCまで減少しています。

その差は35万BTCです。

35万BTCを10月19日現在の価格に換算すると4兆2千万円もの金額になってしまいます。

 

仮想通貨取引所の準備金減少の理由とは

これほど仮想通貨取引所の準備金が減少してしまっている理由とはどのようなものなのでしょうか。

 

ビットコインを売ろうとする人が減少

ビットコインのトレーダーはボラティリティの大きなビットコインの値動きに合わせ、すぐに取引できるようウォレットに移動させて保管するのが一般的です。

そして取引したい時が来れば、仮想通貨取引所に移動させ取引するわけです。

それはつまりビットコインを現金化したい時ということになります。

 

しかし上記のデータは仮想通貨取引所に送金していないことを示しており、現金化したい人がどんどん減ってきているということになります。

 

著名な仮想通貨トレーダーであるOddgems氏は、以下のようなツイートをしています。

Oddgems Twitter

画像引用:Oddgems Twitter

 

ますます多くの#Bitcoinが取引所から引き出され、おそらく非管理ウォレットに転送されます。

これは流動性がわずかに低下し、今後の売り圧力が低下することを示唆しています。

引用::Oddgems Twitter Google翻訳

 

Oddgems氏は、仮想通貨取引所においてビットコインの流動性が下がるだけでなく、売りの圧力が減る、つまり買い圧力がより高まると説明しているわけです。

 

ビットコインを一度も動かさないアドレスでの保有も増加

仮想通貨取引所の準備金が減少しているもう1つの理由について、glassnode社がツイートしています。

glassnode Twitter

画像引用:glassnode Twitter

 

#Bitcoin

蓄積は何ヶ月も一定の上昇傾向にあります。

現在、260万ドルのBTC(供給の14%)が累積アドレスに保持されています。

累積アドレスは、少なくとも2つの着信TXがあり、BTCを使用したことがないアドレスとして定義されます。

引用:glassnode Twitter Google翻訳

 

glassnodeのツイート内容をかみ砕いて説明すると、ビットコインが供給されている全体量のうち14%が累積アドレスに保管されており、このアドレスはビットコインを2度受金しただけで、受金したビットコインを動かした形跡がないものであるということです。

 

要するに保管するためだけに利用されているアドレスに、14%のビットコインが保管され続けており、その傾向が何ヶ月も続いていると指摘しています。

 

glassnodeのツイートには以下のグラフも記載されており、保管するためのアドレスにビットコインが流れ込んでいる傾向が長く続いていることが分かります。

glassnode Twitter 保管アドレスへの流入量

画像引用:glassnode Twitter

 

売る人の減少や保管アドレスへの流入増が示す背景

では上記のようなビットコインを売ろうとする人が減少しているだけでなく、ほとんど利用していない保管のためだけのアドレスに送金している例が何ヶ月も続いているのはどういう背景があるのでしょうか。

 

それは、ビットコインが長期的にどんどん値上がりしていくだろうと考えているからです。

だからこそ売る人が減少しており、保管するだけのアドレスに送金している人が増えているということです。

 

ビットコインをはじめとする仮想通貨の価格は需要と供給のバランスによって決定づけられます。

売ろうと考える人が減っているということは、値上がりに拍車をかけることにつながっていく可能性大だといえるはずです。

 

またトレーダーのこのような行動に影響を与えているのは、大手企業や機関投資家によるビットコインへの投資行動でしょう。

米スクエア社による5000万ドルやMicrostrategy社の4億2500万ドルのビットコイン購入などが大きな後押しになっていることは否定できません。

 

これら全てがビットコイン価格上昇の好循環を描いているといえるわけです。

 

まとめ

ビットコインの長期保有者が増えていることから、売ろうとする人が減ってきている現状、さらにその背景などについてもご説明しました。

 

これら全てをみていくと、ビットコイン価格が上昇する好循環になっていることが分かるはずです。

そして、ビットコインを取引している企業や機関投資家、個人トレーダーなど全ての人々がビットコインは今後価格が上昇して行くことを確信しているように思えます。

 

100%価格が上昇するとは言い切れないものの、これだけ多くの人々の確信は信じるに値するものではないでしょうか。

この好循環を味方につけられるかどうかが、仮想通貨FXでの利益につながっているのかもしれません。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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