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ビットコイン価格の8月上昇はアジアからの逃避が原因?

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  • 2020.08.11.

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  • ビットコイン価格の8月上昇はアジアからの逃避が原因?

2020年6月中旬から7月下旬近くまでのビットコイン価格は、変動が少ないまま推移していましたが、7月下旬ごろから上昇し始め、8月に入ってからも上昇を続けています。

 

やっとビットコインらしい大きな値動きになってきたわけですが、価格上昇の背景にはアジア圏からの資本逃避があるとする説が流れています。

 

アジア圏からどうして資本逃避しなければならないのでしょうか。

また資本逃避をしていたとして、どうしてビットコイン価格の上昇につながっているのでしょうか。

 

この説について、詳しくご説明しましょう。

 

アジア圏から資本逃避が始まっていると主張する説

ビットコイン価格が8月に入ってから上昇しているのは、アジア圏から資本逃避が始まっているからだと主張しているのは、アメリカ出身の金融・経済ジャーナリストであるMax Keiser(マックス・カイザー)氏です。

 

Max Keiser氏は金融情報や金融市場についての独自分析を配信しているKeiser Report(カイザー・レポート)のホストとして知られていますが、ビットコインを強く支持する人物としても知られています。

 

そんなMax Keiser氏が2020年8月10日、以下の内容をツイートしました。

Max Keiser Twitter

画像引用:Max Keiser Twitter

 

アジアで緊張が高まるにつれ

アジアからの資本逃避にBitcoinエキスプレスを利用している

ビットコインでない限り、あなたはそれを持ち歩くことはできません-あなたはそれをすべて持ち運ぶことができます
(ゴールドでは不可能に近いもの)

引用:Max Keiser Twitter Google翻訳

 

このツイートは、米中間での緊張がアジア圏で高まっていることから、その緊張が資産に対しても影響を及ぼす可能性があるため、多くの人々は資産をアジア圏から逃避させようとしていると指摘しています。

 

そして全ての資産を逃避させるためにはビットコインを使うしかないこと、さらにGOLDでは全ての資産を逃避させることは困難だと説明しているわけです。

 

Max Keiser氏のツイートを裏付ける事実

Max Keiser氏のツイート内容を裏付けるような事件が2020年8月6日、NEW YORK POSTで報じられています。

NEW YORK POST 米不法入国者GOLD所持

画像引用:NEW YORK POST

 

NEW YORK POSTの報道によると、中国人が約14.25オンスを超える金の延べ棒(現金換算で28,500ドル)と現金約10,000ドルを所持してアメリカに不法入国し、逮捕されたとのことです。

 

つまりどこかへ逃げようとしても、資産が全てGOLDや現金であれば、これらを大量に持って逃げることができず、ビットコインであればどれほど大量であったとしても海外に持ち出すことが可能だというわけです。

 

中国の国家安全維持法がビットコインへの参入を加速

Max Keiser氏のTwitterにあった、「アジアでの緊張」とは何を際しているのでしょうか。

 

それは中国における香港国家安全維持法の施行です。

香港国家安全維持法が施行されたことにより、それまで世界的な経済都市であった香港の富裕層は、資産を海外もしくは香港以外のどこかに移動させているとされています。

 

このことは金融分野や経済分野の報道で高い信頼性を得ているイギリスのニュースメディアであるFINANCIAL TIMESによっても報じられています。

FINANCIAL TIMES

画像引用:FINANCIAL TIMES

 

FINANCIAL TIMESの報道の中では、香港でGOLDの販売や保管をおこなっている企業経営者の声も紹介されており、香港国家安全維持法施行が決まってから、香港在住の顧客からGOLDを香港ではないどこか別の場所に保管できないかと相談があったことを紹介しています。

 

これはすなわちGOLDを香港で大量に保管していても、それを全て持って海外に逃避できないため、その顧客が困っているということを示しています。

 

しかしもしGOLDではなく、全ての財産をビットコインで保有していたとしたらどうでしょうか。

どれほど大量に保有していたとしても、ウォレットひとつを持って逃避すれば良いわけであり、海外仮想通貨取引所に移動させることも容易です。

しかもどの国に行っても自由に引き出すことができます。

 

有事の際、逃避するにはGOLDは不都合が多く、決して有利とはいえません。

そのためアジア圏、つまり香港の富裕層が、資産をGOLDからビットコインに移動させている可能性が高いわけです。

 

香港での動きから想定される今後のビットコイン

中国は香港での国家安全維持法施行後、世界の多くの国々から批判されているにもかかわらず、その影響力を強めつつあります。

 

2020年8月10日には、香港民主化デモのシンボル的存在であった周庭氏を含めた民主活動家が香港警察によって一斉逮捕されましたが、中国外務省はこの香港警察の動きを支持すると表明しています。

 

おそらく中国は民主化を訴える動きを完全に鎮圧した後、香港を中国の一部、つまり1国2制度ではなく、ひとつの制度で治める地域として位置づけるでしょう。

現在は反乱分子の鎮圧に力を注いでいますが、いずれ香港は全て中国政府の意思に従わざるを得なくなるはずです。

 

その動きが顕著になった時、香港の富裕層が保有しているGOLDはおそらくビットコインに変えられることが予想されます。

つまりビットコインに需要が高まるとともに、価格も高騰することが考えられるのではないでしょうか。

 

まとめ

ビットコイン価格が8月に入ってから上昇したのはアジア、特に香港からの逃避が原因であるとする説について、その背景も含めてご説明しました。

 

中国の香港締め付けがさらに本格化してくると、金融資産をビットコインに変える動きが加速する可能性は高く、大きな値動きにつながってくるはずです。

 

仮想通貨FXにこのことを活かすには、中国の香港に対する動きに注意しておく必要があるのではないでしょうか。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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