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ビットコインの1.15ディフィカルティの影響は?

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  • 2020.01.14.

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  • ビットコインの1.15ディフィカルティの影響は?

仮想通貨ビットコインには様々な仕組みが組み込まれています。

マイニングはビットコインの過去の取引を承認することで新たなビットコインを発行するものですし、半減期もビットコインの価値を高めることに役立っており、非常に上手く機能するように作られています。

 

そして今回ご説明するディフィカルティもそんな仕組みのひとつです。

ディフィカルティは発掘の難易度を示すものですが、次回のディフィカルティは2020年1月15日に迫ってきています。

しかも今回のディフィカルティは前回に引き続いてプラス調整となります。

 

次回のディフィカルティがビットコイン価格だけでなく、マイニング業者にどのような影響を与えるのかについてもご説明しましょう。

 

次回のディフィカルティは+9.22%

BTC.comのデータを調べてみると、マイニングの難易度を示すディフィカルティの調整は、前回2020年1月2日6時54分におこなわれており、その時のディフィカルティは+6.57%でした。

 

そして次のディフィカルティの調整は2020年1月15日の予定になっており、ディフィカルティが+9.22%であることもBTC.comで知ることができます。

つまり2度続けて大幅なプラスディフィカルティとなるわけです。

BTC.com Difficulty

画像引用:BTC.com Difficulty

 

ディフィカルティとは

そもそもマイニングはブロックを作って、前のブロックと接続する作業のことを言います。

その際には直前にあるブロックに含まれるハッシュ値に加え、ナンスと呼ばれる一度しか使えない数値を使い、新しいブロックのハッシュ値を計算しなければなりません。

 

この計算が1秒当たりに何回できるかを示すのがハッシュレートとなります。

そして何度も計算を繰り返し、正しいハッシュ値を突き止めたマイニング業者が報酬を手にすることができるわけです。

ディフィカルティとは、この正解のハッシュ値を突き止めるまでの難しさ、つまり難易度のことを言います。

 

ディフィカルティの高い低い

ディフィカルティが高い状態とは、正解を導き出すまで時間がかかる、すなわち計算回数が多い状態を指します。

一方、ディフィカルティが低い状態とは正解を導き出すのに時間がかからない、すなわち計算回数が少なくて済んでいる状態ということです。

 

2週間に一回の調整

マイニングマシンの性能が上がってくると、1秒間に計算できる回数はどんどん増えていくことになりますが、計算の難易度が常に同じ状態であったとすると、短時間でハッシュ値を求めることができてしまうようになります。

 

つまり簡単にマイニングが成功してしまうことになってしまうわけですが、それでは新しいビットコインがどんどん増えてしまい、価値が低くなってしまいます。

 

それを防ぐために、計算が成功するまでの平均時間が常に10分かかるよう、ディフィカルティを2週間に1回の割合で調整しています。

 

過去の大幅プラスディフィカルティ後の値動き

過去に大幅なプラスディフィカルティがあったのは2019年9月14日で、この時のプラスディフィカルティは+10.38%でした。

 

以下の表はBTC.comのディフィカルティ推移表から2019年5月4日以降の分を抜粋したものです。

BTC.com Difficulty

画像引用:BTC.com Difficulty

 

この表の中にあるプラスディフィカルティのうち、10%以上プラスになっているものだけを赤枠で囲んであります。

 

この赤枠のプラスディフィカルティの数値を、2020年1月13日現在のtradingviewBTCJPYの1年表示に書き込んだのが以下のチャートとなります。

tradingviewBTCJPY 1年表示

画像引用:tradingviewBTCJPY 1年表示

 

どの日付を見ても、プラスディフィカルティの後にビットコイン価格が下落していることが見て取れるでしょう。

 

特に2019年7月9日以降、大幅なプラスディフィカルティ後に大きく下落しているケースが3度も続いています。

2020年1月15日に実施される予定のディフィカルティは+10%代ではなく、+9.22%というプラス数値ですが、久しぶりの大幅なプラスディフィカルティであることから、値動きにどのように影響するのか注意しておく必要があるでしょう。

 

マイニング業者の動向について

ディフィカルティがプラスになってしまうと、マイニング業者はその分収益に影響してきます。

 

ハッシュレートを上げるために最新のマイニングマシンを購入しても、ディフィカルティが収益向上を拒むわけです。

かといって、古くて処理速度の遅いマイニングマシンを使っていると、他のマイニング業者との競争に勝つことはできません。

マイニング業界で生き残っていくためには、他のマイニング業者との競争に打ち勝っていかねばならないのです。

 

2020年1月10日のニュース記事「マイニング業界での発掘力UPに向けた更なる動き」内でもご説明した通り、NASDAQに上場しているRiot Blockchain社やロンドン証券取引所に上場しているArgo Blockchain社など、資金力のあるマイニング業者が最新のマイニングマシンを購入しています。

 

また、SBIホールディングスとGMOインターネットがまもなくマイニング事業を展開することもご説明していましたが、その施設は世界最大規模のものであることが報じられています。

これはおそらく、小規模で始めていたのでは生き残っていくことができないものの、大規模で一気に展開すれば勝算があると読んでいるのではないでしょうか。

 

その一方で間もなく迎える半減期や利益の縮小などへの懸念から、従来と同じ方法でマイニング事業に取り組むのではなく、改革が必要だと感じて半数の社員をリストラする動きをしているBitmainのような企業もあります。

 

今後、半減期を迎えるにあたり、マイニング業者の生き残り戦略がよりはっきりしてくるのかもしれません。

 

半減期以降にBTC価格が上昇しない場合

2020年5月に予定されているビットコインの半減期では、マイニング報酬がこれまでの12.5BTCから6.25BTCになってしまいます。

過去2回の半減期では、半減期後に価格が上昇していますが、今回迎える半減期では価格は上昇しないのではという予想も多く見られます。

 

ただでさえマイニング報酬が半額になるのに、報酬として得られるビットコイン価格が安ければ、マイニング業者は非常に厳しい対応を迫られてしまいます。

 

もしビットコイン価格が半減期後に上昇しなければ、マイニング業界はどうなってしまうのでしょうか。

 

仮想通貨関連情報サービス会社であるCoinGeckoの共同創業者であるBobbyOng氏が、昨年末にTwitter上で公開した2020年のトレンド予想の中に、マイニング業者に関して記述しています。

Bobby Ong Twitter

画像引用:Bobby Ong Twitter

 

ビットコインの価格は半分になると大きく上昇すると予想されます。

ただしそうならなかった場合には、マイナーが作業を停止してしまうことが考えられます。

これはASICマイナーの販売に影響し、すべてのASICメーカーにとって困難になります。 これらの人々は、価格をサポートする強いインセンティブを持っています。

引用:Bobby Ong Twitter Google翻訳

 

つまりBobby Ong氏は、半減期でビットコイン価格が上昇しない場合、マイニング業者が作業を止めてしまうため、マイニングマシンそのものの販売に大きく影響して、マイニングマシンメーカーも苦しくなってしまうこと。

そのためマイニングに関連する事業を展開している全ての人々は、ビットコイン価格を維持させることに意欲的であると説明しているわけです。

 

まとめ

2020年1月15日のプラスディフィカルティが、ビットコイン価格とマイニング業者にどのような影響を与えるかについてご説明しました。

 

ディフィカルティは元々ビットコインの仕組みに組み込まれたものではありますが、これが与える影響は非常に大きなものだということがご理解いただけたでしょう。

 

目前に迫ったプラスディフィカルティの後、ビットコイン価格は下落してしまうのか、注意しておくようにしましょう。

 

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