ビットコイン価格が今年5万ドルになるとの予想論
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- 2020.01.06.
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- ビットコイン価格が今年5万ドルになるとの予想論
2019年のビットコイン価格は、50万円台からおよそ140万円近くまで上昇しましたが、その後少しづつ下がっていき、80万円付近で年末を迎えました。
2020年1月5日現在も80万円付近を推移しており、現時点では大きな上昇の様子は見られません。
しかし2020年にビットコイン価格は5万ドルに達するとの予想をブルームバーグTVで説明する人物が現れました。
5万ドルは日本円にするとおよそ540万円で、現在の価格の7倍近くになります。
しかもこの人物は、この価格に容易に達するとまで発言しています。
この人物が唱えるビットコイン価格急騰予想論について詳しくご説明しましょう。
またビットコイン価格が今後大きく値上がりすると予想しているのはこの人物だけではなく、複数の人物が予想しています。
これらの予想についても併せてご説明しましょう。
5万ドルは2020年楽に達成
2020年1月5日現在のビットコイン価格は80万円付近を推移しており、tradingviewの18時時点の価格は802,580円となっています。
画像引用:tradingviewBTCJPY
この価格が2020年のうちに5万ドル、540万円にまで楽に達するだろうと主張する人物があらわれました。
それは仮想通貨を担保にして、45種類以上の法定通貨を融資するサービスを展開しているNexo.ioのCEOであるAntoni Trenchev氏です。
Antoni Trenchev氏は2020年1月3日のブルームバーグTVに出演し、このことを断言しています。
画像引用:Bloomberg
Antoni Trenchev氏の主張の根拠
Antoni Trenchev氏は、ビットコインそのものが他の金融市場と相関関係がない資産であると位置づけられることを説明しつつ、2020年5月に迎える予定のビットコイン半減期が大きく影響することを根拠に挙げています。
Nexo.ioのアナリスト達は過去の半減期における需要と供給に関するデータを詳細に分析しており、次回の半減期で12.5BTCから6.25BTCにマイニング報酬が減ってしまうことで供給量は減少。
このことが仮想通貨市場に大きな影響を与えるとしています。
そしてこれらは過去の半減期の傾向においても同様であり、前回の半減期では4,000%の価格上昇が認められたと説明しています。
加えて2017年末に2万ドルにまで上昇した過去の経緯についても、大きな爆発力を秘めており、まるで第一次大戦後のドイツでおきていたハイパーインフレのようだと述べています。
ビットコインの位置付けについて
ブルームバーグTVの番組内で、司会者からビットコインの位置付けについての質問が投げかけられました。
その質問とは、およそ10年の間でビットコインは900万倍もの価格上昇を成し遂げているにもかかわらず、未だ通貨として支払い手段の確保ができていない理由についてでした。
この質問に対しAntoni Trenchev氏は、ビットコインが何かと交換するための手段ではなく、新しく登場した「金」のように認識されつつあると説明しています。
その例としてこの番組の前日にあった、イラン革命防衛軍司令官を米軍が殺害したニュースが報道されたことによって紛争や戦争に対する懸念から、金相場が上昇したこと。
そしてビットコイン価格も同じく上昇したことを挙げています。
またこの回答の中で、ビットコイン価格が5万ドルにまで上昇するタイミングについても言及しており、それは金の時価総額の1割にまでビットコインの時価総額が達した時だと説明しています。
さらに説明は、5万ドルになった際のビットコインの単位にまで及んでおり、この時には1BTCでは金額が大きすぎるため1億分の1の単位を設け、その単位にビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトの名前を模したSatoshiを使うことまで提言しています。
つまり1BTCを1億Satoshiとしようと述べているのです。
他のビットコイン価格高額予想
ビットコイン価格が非常に値上がりすると予想しているのはAntoni Trenchev氏だけではありません。
達成年度や金額が5万ドルではないなど、多少内容は異なるものの、複数の人物がビットコインの高騰を予想しています。
Binance CEOのCZ氏は1万6,000ドル
世界でも有数の仮想通貨取引所であるBinanceのCEOであるZhao Changpeng氏は、これまで何度もビットコイン価格予想をおこない、的中させています。
もちろん全ての予想が的中しているわけではありませんが、2019年4月の5,300ドル、同年7月の9,200ドルなどはほぼ的中といって良いほど近い価格を予想していました。
そんなCZ氏が、2020年のビットコイン価格はすぐに1万6,000ドル、日本円にしておよそ176万円になるだろうとの予想をツイートしています。
Morgan Creek Capital CEOは50万ドル
デジタル資産の運用会社Morgan Creek CapitalのCEOであるMark Yusko氏が、ビットコイン価格は2030年までに50万ドルになると語ったことを、BUSINESS INSIDERが報じています。
その根拠となっているのは、ネットワークの価値はアクセスする利用者数の2乗に比例するという「メトカーフの法則」です。
Mark Yusko氏の説では、2021年までに10万ドル、2025年までに25万ドル、2030年までに40万ドルもしくは50万ドルになるだろうと予想しています。
画像引用:BUSINESS INSIDER
バイエルン州立銀行は9万ドル
バイエルン州立銀行は2020年の半減期後に9万ドル、日本円にしておよそ990万円になるだろうと予測しています。
この予測はStock to Flow比率と名付けられた、ビットコインの需要と供給バランスが価格に大きな影響を与えるという考えに基づいて立てられたものです。
ビットコイン取引所BTCCのBobby Lee氏は50万ドル
中国のビットコイン取引所BTCCのBobby Lee氏は、今後9年の間でビットコイン価格は50万ドルになるだろうと予想しています。
Bobby Lee氏が比較対象としているのが金の市場規模です。
現在のビットコイン市場規模は、金市場の48分の1でしかないですが、早い場合には2028年にビットコインの市場規模が金を上回ると考えているようです。
そしてその際の価格が前述のように50万ドルになると予想しています。
その根拠はやはり半減期にあります。
半減期を迎えるためにビットコインの供給が減ることが価格高騰の根本原因ですが、ビットコインの運用開始から20年を迎えるころには1日あたりの生成はわずか255BTCとなってしまいます。
これをインフレ率に換算すると0.5%未満となり、金の希少性と比較しても高いことが認められます。
そのため、ビットコインの市場規模が金の市場規模を上回ると考えているようです。
John Mcafee氏は2020年に100万ドル
PCやスマホのウィルス対策ソフトとして知られるMcafeeの創業者であるJohn Mcafee氏は、2020年の年末までにビットコイン価格は100万ドル、日本円にしておよそ1億1,000万円になると予想しています。
この根拠として挙げているのが、半減期を迎えて総供給量が減り、希少性が高まることです。
そして全ての金融取引市場のうち5%を占めるであろうことや、その占有率が高まれば1,000万ドル、日本円にしておよそ11億円になるかもしれないとまで述べています。
まとめ
ビットコイン価格が2020年に5万ドルに達するという説についてと、時期や価格は異なるものの、やはり今後高騰すると予想している説についてご説明しました。
ほとんどの説にも共通しているのが、半減期です。
半減期によって供給と需要のバランスが崩れることが根本にあり、希少性の高まりゆえに高騰していくことを予想しています。
予想されている金額まで実際に値上がりするかどうかは不明ですが、半減期をきっかけに何らかの動きがあることは十分予想されます。
そして、現在の価格から値上がりし始めるのはいつなのかも気になるところですが、残念ながらこれは誰も言及していません。
またビットコインは値動きが激しく、大きく値上がりしても、ある日突然値下がりしてしまうこともあります。
その時にポジションを持ち続けることができるかというのも、仮想通貨FXに取り組む人にとっては大きな問題でしょう。
2020年はビットコインのチャートから目を離すことができないようです。