仮想通貨に厳しく対応し始めたYouTube とGoogle
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- 2019.12.28.
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無料で多くの動画を楽しむことができるYouTubeは、メディアとして現代には欠かせない存在となっています。
特に最近はYouTubeで高額な広告収入を得るユーチューバーと呼ばれる存在が話題を集めています。
一方Googleは世界的なテクノロジー企業であり、検索エンジンやソフトウェア、オンライン広告など、インターネットを使ったことのある人なら、誰もが知っている企業でしょう。
Googleは2006年にYouTubeを買収していますので、この両社はグループ会社ということになります。
このグループ会社が、突然仮想通貨に対して厳しい対応を取り始めました。
YouTubeでは仮想通貨関連動画が削除され始め、騒動となっており、GoogleはイーサリアムのウォレットであるメタマスクをPlay ストアから削除しました。
どうしてGoogleグループは仮想通貨に対し、このような対応を取り始めたのでしょうか。
この二つの騒動について、詳しくご説明しましょう。
YouTubeが仮想通貨関連動画を突然削除
動画配信サービスのYouTubeにUPされていた仮想通貨関連動画が、2019年12月23日から削除され始めました。
削除された仮想通貨関連動画は、有害で危険なコンテンツであったり、規制されている商品の販売動画であると判断されていたようです。
では具体的にどのような仮想通貨関連動画が削除されたのでしょう。
21万人以上の登録があるチャンネルも削除
削除された仮想通貨関連動画のひとつに、Chris Dunn 氏の動画があります。
Chris Dunn 氏が運営するChrisDunnTVチャンネルには、過去10年の間に21万人の登録者がおり、700万回再生された記録もあるチャンネルでした。
それが2019年12月23日からいきなり削除され始めたとのことです。
YouTubeは、「有害または危険なコンテンツ」および「規制された商品の販売」を引用する暗号化ビデオの大部分を削除しました。ビデオ、20万回以上のサブビュー、7M回以上のビューを作成してから10年になります。
引用:Chris Dunn Twitter Google翻訳
画像引用:Chris Dunn Twitter
仮想通貨関連動画削除の拡大
上記のように削除される仮想通貨関連動画は、日を追って増えているようです。
2019年12月26日付けのThe Moon 氏のTwitterでは、新たに削除された仮想通貨関連動画のリストが更新されています。
つまり、確実に削除件数が増えているということです。
画像引用:The Moon Twitter
削除された全てのユーチューバ―全員が、反論をTwitterなどにUPしているわけではありませんが、反論をUPしているTwitter内ではガイドラインに反した内容ではないにもかかわらず、YouTubeからいきなり削除されたと主張しています。
つまり「有害または危険なコンテンツ」であったり、「規制された商品の販売」に関連した内容の動画ではないと主張しているわけです。
12月23日に削除し始めた理由
なぜYouTubeが12月23日から削除し始めたのかという点については諸説あるようですが、動画削除に対する反感などをできるだけ少なくする意図をもって、クリスマスパーティーが頻繁におこなわれる時期に照準を合わせたとする説が有力なようです。
YouTube広報が削除はミスだったと認める
仮想通貨関連動画が突然削除され始めて数日後の2019年12月26日、YouTube広報がおよそ数百にもおよぶ仮想通貨関連動画を誤って削除したと声明を出したことについて、仮想通貨やブロックチェーンに関するメディアであるCoinDeskが報じました。
画像引用:coindesk
CoinDeskの報道では、YouTube広報担当者は仮想通貨関連の動画コンテンツチャンネルから申し立てがあったことに加え、間違った要求をしていたことで、何百もの動画が失われたと述べたとしています。
また報道では、広報担当者が以下のように説明したことも付け加えています。
動画が誤って削除されたことに気付いた場合、すぐに元に戻すように行動します。 また、アップロードしたユーザーに削除に対する異議を申し立てる機能を提供し、コンテンツを再審査します。
引用:coindesk Google翻訳
12月26日時点では復旧されていない
CoinDeskの報道を見る限りでは、削除された仮想通貨関連動画はすぐにでも復旧されると解釈できますが、12月26日時点では未だ復旧されていないようです。
これに対し、動画を削除されたユーチューバ―達は、YouTubeの声明に対して疑問を隠し切れない様子のようです。
Googleがメタマスクをプレイストアから削除
仮想通貨に対して厳しい対応をし始めたのは、YouTubeだけではありませんでした。
イーサリアムのウォレットとして広く活用されているMetaMask (メタマスク)が、アプリやゲームなどをダウンロードできるGoogle Playストアからを削除されたと発表しました。
画像引用:MetaMask Twitter
2019年12月26日付けのMetaMask のTwitterには、以下のように書き込みされています。
先週、MetaMask AndroidクライアントはGoogle Play App Store @googleplaydevによって中断されました。 彼らは、モバイルでのマイニングを禁止するポリシーを引用しましたが、そうではありません。 申し立ては拒否されました。
引用:MetaMask Twitter Google翻訳
MetaMaskについて
MetaMaskはイーサリアムやイーサリアム系のトークンを保管するためのウォレットです。
イーサリアムの保管用ウォレットとして代表的なMyEtherWalletと連携できるため、MyEtherWalletに必要な秘密鍵を使わずにMetaMaskからログインすれば、秘密鍵の流出を防ぐことができます。
また、イーサリアム系のトークンを一元化して管理することができる便利なウォレットであり、月間アクティブユーザーもおよそ26万人以上いるとされる、非常に人気のあるアプリです。
仮想通貨動画とMetaMaskの削除理由とは
ではYouTubeで仮想通貨関連動画が削除されたり、GoogleがPlayストアからMetaMaskを削除した理由とはどのようなものなのでしょうか。
YouTubeの動画削除理由
YouTubeはコミュニティガイドラインを設けており、それに抵触した場合には投稿した動画は削除される仕組みになっています。
ガイドラインには性的なものや有害で危険なもの、悪意ある表現をしたもの、暴力的で危険なもの、嫌がらせやいじめ的なもの、スパムや詐欺的なものと記述されていますが、仮想通貨やブロックチェーンに関する記述は一切見当たりません。
そのため、仮想通貨関連動画をUPしていたユーチューバーは困惑しているようですが、YouTube広報担当者のミスであったという報道を信じて、復旧を待つしか手段はなさそうです。
MetaMaskの削除理由
MetaMaskの削除理由として、Googleはスマホでのマイニング禁止ポリシーに抵触していたことを説明しているようですが、MetaMask側はそのような事実はないと伝えたものの、受け入れられることはなかったようです。
Google Playストアでは、複数のMetaMaskの偽物が扱われていたことがあり、それにはマルウェアが仕込まれていたことから、これらによる影響を指摘する声もあるようです。
またMetaMaskは過去にもGoogle Playストアから削除されたことがあり、その時には仮想通貨コミュニティによる反発から、Googleが扱いを復活させていました。
MetaMask側としてはGoogleが取り付く島もないことから、この時と同じようにMetaMask利用者の反発を期待しているようです。
まとめ
YouTubeとGoogleが、仮想通貨関連の事項に対して厳しく対応し始めたことについてご説明しました。
YouTubeはGoogleの傘下企業であり、ほぼ同じタイミングで仮想通貨関連事項に厳しい姿勢を示したのは、偶然とは考えられないでしょう。
YouTubeの広報担当者のミスを認めた発言は意図が分かりかねますが、このようなミスが起こること自体考えにくく、何らかの考えに従って動いているようにも見受けられます。
ただ、仮想通貨がこれまでのように一部の人だけに活用されるものではなく、多くの人々から注目を集める存在になりつつあることが影響していることは間違いないでしょう。
今後、Googleグループ企業の仮想通貨に対する姿勢などを示す報道があった際には、改めてお伝えさせていただきます。