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10.23にビットコイン価格が下落した要因とは

  • ビットコイン
  • 2019.10.24.

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2019年10月23日の21時過ぎにビットコイン価格が大きく下落しました。

Tradingviewで見る限りでは、およそ86万円から81万5,000円までと、瞬間的に5万円ほど下落し、24日の午後には80万円を切りそうな状況になっています。

 

この下落の要因とはどのようなものがあったのでしょうか。

正確な要因を把握することは不可能ではあるものの、下落前に起きた出来事の中から、仮想通貨にネガティブなものをピックアップしてみました。

また、直接的な要因になりそうな情報も飛び交っていますので、合わせてご説明しましょう。

 

10月23日に大きく下落したビットコイン

2019年10月23日、21時半過ぎにビットコイン価格が大きく下落しました。

 

下のチャートはTradingviewのBTCJPYにおける1日のデータで、2019年10月24日正午ごろにピックアップしたものです。

tradingview BTCJPY 2019.10.24

画像引用:tradingview BTCJPY

 

このチャートを見ると、86万円台を推移していたビットコイン価格が、一気に81万円台にまで大きく下落しています。

そして、日付が変わって1時頃にも下落し、この時には80万円を切っています。

その後は少し回復しましたが、じりじりと下がり続けており、現在は80万円台で推移しています。

 

ビットコイン価格下落の要因

ではビットコイン価格下落の要因となったのはどのようなことなのでしょうか。

これが要因であるといわれているものがいくつかあります。

それぞれについてご説明しましょう。

 

フェイスブックのザッカーバーグCEOの議会証言

2019年10月23日には米下院金融サービス委員会の公聴会において、フェイスブックのCEOであるマーク・エリオット・ザッカーバーグ氏が証言台に立ちました。

この議会証言はもちろんフェイスブックの仮想通貨リブラに対するもので、その発言が注目されていました。

 

議会証言の中でザッカーバーグCEOは、これまで各国の中央銀行や議会などから指摘されていたように、規制当局が承認するまではリブラ発行に関与することはないと明言しました。

また規制当局がリブラを認めないのであれば、フェイスブックはリブラ協会から抜けなければならないことも説明しています。

 

これらを説明したうえで現在中国がデジタル人民元を準備しており、リブラがこのまま規制され続ければデジタル人民元が世界で台頭していき、米は財政面での世界的なリーダーシップを奪われてしまう可能性についても言及しています。

つまりリブラを承認すれば、米の世界的なリーダーシップを保つことはできるが、承認しなければ中国に取って代わられる可能性があると説明したわけです。

 

このニュースの市場に対する影響

上記のザッカーバーグCEOの証言を、仮想通貨市場はどのように受け止めたのでしょうか。

 

考えられることは幾つかありますが、ネガティブなポイントとしてはリブラが認められない可能性が現実のものとなりつつある、すなわち仮想通貨が認められないということ。

そしてもうひとつが中国のデジタル人民元が台頭してくる可能性を認識するきっかけになったということでしょう。

 

このどちらもビットコインにとってはネガティブな要素として判断できるのではないでしょうか。

 

グーグルが量子コンピューターを開発

もうひとつの大きな話題として、量子コンピューターをグーグルが初めて開発したことがFINANCIAL TIMESによって報じられています。

FINANCIAL TIMES

画像引用:FINANCIAL TIMES

 

量子コンピューターには、現時点で最も優れた能力を持つスーパーコンピューターの計算力を凌ぐ能力が備わっています。

現時点で最高性能を持つスーパーコンピューターは、米国のオークリッジ国立研究所にある「Summit(サミット)」だといわれていますが、Summitでさえ1万年かかる計算を量子コンピューターは3分少々でできてしまうとされています。

 

この量子コンピューターなら、ビットコインの秘密鍵を調べるのは可能であると以前から言われており、ビットコインのセキュリティそのものが崩壊してしまう可能性が指摘されています。

 

ただし量子コンピューターを駆使して秘密鍵を調べること自体は現実的ではなく、量子コンピューターでも秘密鍵を明かすことができないようにする技術も開発が進んでいるようです。

 

このニュースの市場に対する影響

量子コンピューターの計算力はすさまじいものがありますが、誰がわざわざ量子コンピューターを使ってビットコインの秘密鍵を調べるのか、また量子コンピューターそのものが普及するほど安価なものなのかという点は疑問です。

これまで誰にも分かるはずのないとされていた秘密鍵が、調べれば分かってしまうことに対する不安感がビットコインの将来を不安視することにつながったとすれば、ビットコイン価格が下落した原因のひとつになっている可能性があります。

 

BitMEXでのロングポジション解消

上記ふたつの理由以外にビットコイン価格の下落要因として挙げられているのが、仮想通貨取引所BitMEXにおけるロングポジションの解消です。

BitMEX

画像引用:BitMEX

 

BitMEXではおよそ2億100万ドルにあたるロングポジションが解消されたのではないかといわれており、それが直接ビットコイン価格下落の要因にもつながっているとされています。

 

実はBitMEXでは今回の下落だけでなく、2019年9月24日に大きく下落した際にもロングポジションが解消されていたようです。

 

下のチャートは2019年9月24日を中心とした1ヶ月間のものです。

tradingview BTCJPY 20199.24.

画像引用:tradingview BTCJPY

 

そして上記の2回だけでなく、2018年11月14日にもBitMEXでポジションが解消された後にビットコイン価格が大きく下落しています。

ただしBitMEXでのポジション解消が必ず価格の下落を伴っているかというと、そうとも言い切れず、価格上昇につながっているケースもあるようです。

 

暗号資産データサービスを展開しているCrypto Quant社は、BitMEXから1日あたり5,000BTCが引き出された場合には、ビットコインのボラティリティが拡大する可能性が高いとのレポートを発表しています。

Crypto Quant

画像引用:Crypto Quant

 

このニュースの市場に対する影響

BitMEXでの大量のロングポジション解消がビットコイン市場にどうして影響を及ぼすのか定かではありませんが、過去の例からも関連性は非常に濃厚です。

またこの関連性がトレーダーから注目されていたとすれば、値動きを余計に加速させることにつながっていくことも考えられます。

 

まとめ

ビットコイン価格が10月23日に大きく下落した要因についてご説明しました。

これらの要因が単独、もしくは複合的に影響していたのかなどは明確にすることはできません。

またご説明した内容が間違いなく要因と言い切れる確証もありませんが、仮想通貨そのものが中央集権制ではなく、需要と供給のバランスのみで価格が上下することから、あくまでも要因の一つとして理解するしかありません。

 

しかし一般的にこれらのことが要因とされ、ニュースなどでも取り上げられていることを考慮すると、紹介した事象や事象についてのとらえ方を仮想通貨FX取引の指標に加えておくことで、今後の取引の際に参考になるのではないでしょうか。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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