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マイ二ング企業CEOが半減期に価格上昇しない可能性言及

  • ビットコイン
  • 2019.10.15.

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  • マイ二ング企業CEOが半減期に価格上昇しない可能性言及

来年2020年は、ビットコインが運用から数えて3回目の半減期を迎える年です。

一般的に半減期を迎えると価格が上昇するといわれており、仮想通貨FX取引に取り組んでいる人の中には、このタイミングを見計らっている人もいることでしょう。

しかし今回の半減期には価格上昇しない可能性があると、世界的大手マイニング企業のCEOが発言しています。

 

半減期であるにもかかわらず、価格が上昇しない理由とはどういうものなのでしょうか。

またそもそも半減期とはどういうもので、半減期に価格が上昇するといわれている根拠はどのようなものなのでしょうか。

詳しくお伝えしましょう。

 

次の半減期には価格が上昇しない可能性

2019年10月8日から10月10日の日程でフランクフルトにて開催されているWorld Digital Mining Summit 2019の中で、中国最大手マイニング企業といわれるBITMAIN(ビットメイン)社のCEOであるJihan Wu(ジハン・ウー)氏が、2020年のビットコインの半減期では値動きはそれほど上昇しないだろうと発言しました。

 

その理由としてジハン・ウー氏が説明しているのは、ビットコインの半減期のサイクルと市場の強気と弱気のサイクルにズレがあるということです。

ビットコイン市場では強気から弱気、そしてまた強気へと移り行くサイクルが非常に長いものになってきている傾向があり、それが半減期の周期と合致しないと説明しています。

 

すなわち、長い目でみればいずれビットコイン価格が上昇するであろうことは認めているのですが、2020年に予定している半減期でのビットコイン価格の上昇にはあまり期待しない方が良いと説明しているわけです。

 

Jihan Wu(ジハン・ウー)氏とは

ジハン・ウー氏は中国北京に拠点を置き、マイニングチップの開発と販売、そしてマイニングを手掛けるBITMAIN社の共同設立者であり、他にも世界最大ともいわれているマイニングプールの​AntPoolとBTC.comも運営している、仮想通貨業界では非常に有名な人物です。

BITMAIN

画像引用:BITMAIN

 

またジハン・ウー氏が発信するTwitterは仮想通貨業界に大きな影響力があり、ウー氏が投資しているプロジェクトのICOが即完売になったり、ビットコインキャッシュの正当性を主張すると、ビットコインキャッシュの価格が急上昇したこともありました。

そのような影響力のあるジハン・ウー氏の発言は説得力があり、多くの人が今回のビットコイン半減期でもそれほど強気にならないという発言にも注目しています。

Jihan Wu Twitter

画像引用:Jihan Wu Twitter

 

ビットコインの半減期について

ではそもそも半減期とはどういうものであり、どういう理由で半減期が設定されているのでしょうか。

 

半減期の設定内容

ビットコインはマイニングによって生成されていきますが、マイナーと呼ばれる人々のマイニングが成功すると成功報酬としてビットコインが受け取れるようになっています。

半減期とは、このマイニングによって受け取ることのできるビットコインが半額になってしまうことをいいます。

 

ちなみにビットコインの半減期は、21万ブロック生成された段階で半減期になるよう設定されており、21万ブロックができるまでにはおよそ4年かかる計算になります。

ビットコインの運用が開始されたのは2009年1月3日で、最初の半減期は2012年11月29日でした。

最初の半減期まで4年かからなかったわけですが、この時にマイニング報酬となるビットコインは50BTCから25BTCに下がりました。

 

2回目の半減期は2016年7月6日で、この時も4年かかっていません。

またこの時のマイニング報酬はそれまでの25BTCから半分の12.5BTCになっています。

 

半減期が設けられている意味

ではどうしてこのようなマイニング報酬が半分になる、面倒な半減期が設けられているのでしょうか。

実は、半減期は短期間にマイニングされ過ぎないように設けられているのです。

どういうことかというと、ビットコインには最初から発行できるコイン数が約2100万枚(正確には2099万9999.9769BTC)と決められています。

もしマイニング報酬が運用開始された当初のまま、ずっと50BTCだったとすると、マイニング業者などによって短期間で全てマイニングされてしまい、すぐに発行され尽くしてしまいます。

 

もしこのような状態になると、需要は変わっていないのにビットコインが世の中にあふれてしまう状態、つまり供給過多に陥ってしまいます。

これではビットコインの価値そのものが大きく下落してしまいます。

 

一方その反対の状態、つまりビットコイン需要は高まっているのに供給されない状態になると、ビットコインの価値はどんどん高まっていくことが予想されます。

 

半減期は報酬を定期的に半分にしていくことで、発行量を調整して価値が下がりすぎないように最初から設定されているわけです。

 

半減期と値動きの関係性

通説的にいわれている、半減期を迎えると価格が上昇するというのはどういう理由からでしょうか。

それには大きく分けて3つの理由があります。

 

まず半減期を迎えるということが話題になるため、多くの人の注目を集め、それが結果的に価格の上昇につながるということです。

 

そしてもうひとつは、半減期を迎えることでマイニング業者はこれまでよりビットコイン生成の報酬が減ることになります。

そうなると、これまでと同じペースでマイニングしなくなることが考えられます。

これは「半減期が設けられている意味」の項で説明したように、供給量が減るということです。

そのためにビットコインの価格が上昇すると考えられているのです。

 

またこれら以外にも半減期を迎えたということが、残りの未発掘ビットコイン数量が少なくなってきたことを強く印象付けることになり、今のうちに購入しておかねばならないという意識を醸成するといわれています。

 

ただ記述したこれらのことは理論上考えられることであり、間違いなくこの通りになるというわけでもなさそうです。

 

過去のビットコイン半減期の値動き

では過去に2回あった半減期では、ビットコイン価格の動きはどうだったのでしょうか。

 

2012年11月29日の場合

この時はビットコインの運用が開始されてまだ日が浅く、ビットコインだけでなく半減期に対する注目度や認知度も高くなかったせいか、大きな値動きは見られませんでした。

 

2016年7月6日の場合

2回目の2016年では、5月頃からビットコイン価格が活発に動き始めています。

この時にはビットコインだけでなく、アルトコインでも同様の現象がみられました。

 

下のチャートは2016年のビットコイン価格(BTC USD)を示したチャート図です。

それまでは比較的穏やかだった値動きが、5月頃から動き始め、7月中旬頃まで激しく動いているのが分かるでしょう。

CoinMarketCap Bitcoin 2016年チャート

画像引用:CoinMarketCap Bitcoin

 

なお、2回目の半減期では、最初の半減期の時と比べてビットコインに対する認知度も高く、需要と供給のバランスが崩れ、ビットコイン不足になり、価格の上昇が期待できると予測されたのではないかといわれています。

 

まとめ

仮想通貨業界の大物ともいえるジハン・ウー氏のビットコイン半減期に関する発言と、半減期に価格が上昇するといわれる理由についてご紹介しました。

 

3度目のビットコイン半減期は2020年前半にあるのではないかといわれています。

現時点でのビットコイン価格は90万円をやや割り込んだものになっていますが、ウー氏の言葉通りであるなら、2020年の半減期まで今の価格帯を保ったまま推移するということになるのでしょうか。

 

もしそうであれば、ビットコイン価格が大きく上昇し始めるはいつ頃からなのでしょうか。

大きく上昇することを期待しつつ、チャートから目を離さないようにしましょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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