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フランクミューラーがコールドウォレット腕時計を開発

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  • 2019.06.10.

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フランクミューラー仮想通貨ウォレット腕時計

画像引用:Franck Muller, Famous Swiss Watchmaker, Launches the World’s First Functional Bitcoin Watch, in Partnership with Regal Assets-CISION

フランクミューラーがコールドウォレット腕時計を発売しました。

フランクミューラーは、独創的で個性的な腕時計作りで有名なスイスの高級ブランドです。

 

どちらかといえば、アンティーク風のデザインや文字を使用しており、仮想通貨とは縁遠い存在に思えるフランクミューラーがどうしてこのような腕時計を発売したのでしょう。

フランクミューラーがこの時計を発売した狙いは何なのでしょうか?

 

この記事では、コールドウォレット内蔵腕時計発売のニュースについての詳細と、その背景について解説しましょう。

 

フランクミューラー、ビットコインウォレット内蔵腕時計を発売

5月22日スイスの高級腕時計メーカー、フランクミューラーが、ビットコインウォレットを印字した腕時計を発売しました。

フランクミューラーは、「ブレゲの再来」と呼ばれる存在のスイスの腕時計師です。

彼が生み出す腕時計は複雑な機能を持ちながら、ビザン数字と呼ばれるアンティークウォッチに使われている数字を文字盤に使用したり、独創的な曲線をケースに使用するなど、アンティークウォッチの機能やデザインを取り入れた時計作りで有名です。

 

彼が作り出す腕時計は独立系メーカーでありながら、非常に高額な腕時計を作り出すことで世界に知られています。

 

フランクミューラーが作り出したビットコインウォレット内臓腕時計は、シリーズ名「Encrypto (エンクリプト)」といい、男性用モデルと女性モデルが数種類ずつあります。

文字盤の周りを無数のダイヤモンドで囲んだものや、ビットコインマークにダイヤモンドをあしらったモデルなどがあり、アクセサリーとしても十分機能します。

 

金額は、9800ドル~5万600ドル (約108万円~約557万円)となっており、各バージョンは生産個数があらかじめ決められている限定版となっています。

 

文字版には、ビットコインのロゴマークとQRコードが印字されています。

QRコードが示しているのはビットコインアドレスです。

スマートフォンなどから読み取れば、ビットコインアドレスにビットコインを入金したり、ビットコイン残高を確認することができます。

 

販売窓口はオンラインまたはドバイモール、米企業Reagal Assets社の3つのみとなっており、銀行振込やクレジットカードのほか、ビットコイン払いにも対応しています。

 

秘密鍵は別に添付される

フランクミューラーウォレット腕時計とUSBメモリ

画像引用:Franck Muller, Famous Swiss Watchmaker, Launches the World’s First Functional Bitcoin Watch, in Partnership with Regal Assets-CISION

ビットコインアドレスから資産を移転するには「秘密鍵」と呼ばれる英数字の羅列が必要となりますが、この秘密鍵は密封されたUSBメモリに保存されています。

 

秘密鍵を含んだUSBメモリは腕時計と一緒に箱に入って届き、秘密鍵をウォレットと呼ばれるアプリに入力することで、ビットコインを送金できます。

 

「秘密鍵」が入力されたUSBメモリを安全に保管している限り、資産は安全に守られますので、仮に腕時計を盗まれたとしても、保管しているビットコイン資産を失うことはありません。

つまり「Encrypto」は、ビットコイン払いを行うための腕時計ではなく、「資産の保管専用」だということです。

 

アドレスは自分専用に書き換え可能

文字盤にビットコインアドレスが印字される「Encrypto」ですが、自分が普段使用しているビットコインウォレットを印字指定することが可能です。

 

QRコードを交換するための費用は389 ドル(約43,000円)で、何も指定しない場合は、Reagal Asset社が作成したアドレスが文字盤に印字されて届きます。

 

Reagal Assets社について

Reagal Assets社HP

画像引用:Reagal Asset社HP

実はフランクミューラーは、米企業Reagal Assets社とパートナー契約を締結しています。Reagal Assets社は、2007年に設立した金投資会社で、アメリカやカナダ、イギリス、アラブ首長国連邦にオフィスを構え、金・銀・プラチナ・パラジウムなどの貴金属を主に取り扱っています。

 

Reagal Assets社は投資家に対し、株式などの法定通貨と連動する資産は金融危機の際には脆弱だとして、ポートフォリオに貴金属を入れることを推奨しています。

 

2017年に仮想通貨仲介サービスを開始

2017年末にReagal Assets社は、暗号資産を取扱製品のラインナップに加えました。

取り扱い通貨は、次の8種類です。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • リップル(XRP)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • ライトコイン(LTC)
  • ステラ(XLM)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ジーキャッシュ(Zcash)

 

暗号資産の購入にReagal Assets社を使うメリット

Reagal Assets社は、仮想通貨投資に自社を使うメリットとして「管理の煩わしさから開放される」ことを挙げています。

 

例えば、仮想通貨を購入する最も簡単な取得方法は、仮想通貨取引所で取得することですが、仮想通貨取引所はハッキングされる可能性があり、絶対に安全な保管場所とは言い切ることはできません。

 

仮想通貨取引所で購入した暗号資産を、取引所から自分の持っているウォレットへ移転して保管するという方法もありますが、紛失や火災、自然災害などで失われる可能性もあります。

 

一方、Reagal Assets社で仮想通貨を購入すると、秘密鍵は世界で最も安全な金庫だとされるドバイのアルマスタワー内の金庫室に保管されます。

このドバイの金庫室は、Reagal Assets社の貴金属の現物の保管にも利用されている厳重な金庫です。

購入した仮想通貨は、この金庫室に保管されるため、ハッキングや盗難などを心配する必要がありません。

 

万が一、この金庫に保管してある秘密鍵が、盗難や自然災害、ハッキングなどで失われてしまった場合には、保険金が支払われます。

つまり、万が一のことがあっても資産を失ってしまうことがあり得ない、二重三重の予防策が張り巡らされているのです。

  

中東における最初の仮想通貨ライセンスを取得

Reagal Assets社のドバイにおける子会社であるRegal RA DMCC社は、中東において最初に仮想通貨取引ライセンスを取得した会社です。

取得したのは2018年2月となっており、仮想通貨を自社の商品ラインナップに加えてから間もなくのことでした。

 

中東における仮想通貨取引のライセンスを取得したのは、仮想通貨資産の積立を中東の富裕層向けに積極的に展開する狙いがあると思われます。

 

ただし、DMCCが発行した暗号資産コモディティライセンスは、私設取引のみを許可するもので、ICOの実施や仮想通貨取引所の設立を許可するものではありません。

ゆえに、「積み立て」が主となるサービスを展開することになるでしょう。

 

なお、DMCCとは、ドバイ・マルチ・コモディティ・センターの略称で、外国企業に対して優遇措置を講じる政府機関および地域を指します。

ドバイでは、外国企業に対して法的・税制面で優遇する政策を積極的に進めており、DMCCでは、これまで15,000社以上のさまざまな産業の外国企業がビジネスを展開しています。

 

フランクミューラーとReagal Assets社の狙いとは

今回、Reagal Assets社が高級腕時計メーカーのフランクミューラー社と提携したのは、双方にとってどのような狙いがあるのでしょうか?

 

Reagal Assets社にとっては、フランクミューラーという世界的に有名な腕時計メーカーと提携することで、Reagal Assets社が行っている仮想通貨投資を潜在的顧客にプロモーションすることになります。

さらに、実店舗の販売はドバイモールだけということからも、「富裕層に仮想通貨投資を広めたい」という狙いが伺えます。

 

一方フランミューラーにおいても、自社の腕時計の顧客と同じ富裕層が関心を持っているビットコインとコラボレーションすることで、アンティークウォッチのテイストに加え、先進性を加味できることは、商品価値を高められるだけでなく、十分な話題性が伴うと判断したのでしょう。

 

他のメーカーもビットコイン関連の時計を発売

フランクミューラー以外の腕時計メーカーにおいても、ビットコイン関連のウォッチを発売しています。

 

それは、スイスの腕時計メーカーのHublot (ウブロ)です。

2008年の10月31日にビットコインが開発されるきっかけとなる論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」が公開されたのですが、その10年後に当たる2018年11月に、それを記念した腕時計が発売されました。

 

文字版にビットコインのチャームをあしらった腕時計で、支払い方法をビットコインに限定しました。

 

また、販売数量はビットコインの総発行枚数である2100万枚にちなんで、210本としています。

なおこちらは、ウォレット機能を搭載しているわけではなく、完全な記念品として製造されています。

 

まとめ

ビットコインに関する高級腕時計が発売されたことは、富裕層が資産形成にビットコインを意識していることをプロモーションに活用したものといえます。

富裕層や機関投資家は常に投資先を模索しており、仮想通貨もその視野に入ってはいるものの、安全性や値動きの激しさなどの点がハードルになっている点は否めません。

 

今後仮想通貨取引の安全性が高まり、通貨としての位置付けが明確になってくれば、投資家の食指も動くはずです。

今後の仮想通貨の発展次第で、腕時計以外のさまざまなコラボ製品が誕生してくるかもしれません。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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