投資初心者が仮想通貨FXで儲けるために知っておくべきこと
- 投資
- 2019.04.16.
- 仮想通貨FXブログ
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「投資は初心者だけど、仮想通貨FXをやってみたい!」
「うまくいけば億り人になれるかも……」
今までに投資を行った経験がない初心者は、メディアで報道される仮想通貨取引の成功例が頭にすり込まれてしまい、期待だけが過度にふくらんでしまうことも珍しくありません。
しかし、このような考えで仮想通貨FXを取引してしまうと、大きなしっぺ返しを受けてしまいます。
確かに、仮想通貨FXは短期間で大きな収入を実現できる可能性を秘めています
しかしそれは保証されている話ではありませんし、仮想通貨FXの取引構造を理解できていることが大前提でもあります。
この記事では、仮想通貨FXで投資初心者が儲けるために何を知っておくべきなのか、順を追ってご紹介します。
実際に取引を始める前に、基本をしっかり理解しておきましょう。
FXと仮想通貨FXとの違いは「ボラティリティ」
FXという単語の本来の意味は「Foreign Exchange」で、ドル・ユーロといった外国通貨(為替)を交換・売買し、その差益を得ることです。
仮想通貨FXは、外国通貨が仮想通貨に変わっただけで、一般的なFXと考え方は同じです。
FXにおいて、外国通貨と仮想通貨との大きな違いは「ボラティリティ」です。
日本語に訳すと「価格変動」で、仮想通貨は外貨に比べて通貨価値の変動が大きい傾向にあります。
どのくらい変動があるのか、チャートを確認してみましょう。
※出典元:みんかぶFX
上の画像は、円・ドルの値動きを示したグラフです。
2019年2月後半に入ってからは、円・ドルの値動きは概ね109~112円台で推移しています。
※出典元:みんなの仮想通貨
続いてこちらの画像は、円・ビットコインの値動きを示したグラフです。
2019年4月上旬に大きく値上がりし、450,000円台から600,000円近くまで価格が上昇しています。
この情報だけを見ると、ビットコインを含む仮想通貨取引を行えば、あっという間に大儲けできると考える人がいても不思議ではありません。
特に投資初心者はこのようなエピソードに憧れがちですが、無防備にこのような考え方をするのは危険です。
「仮想通貨FX=短期間でたくさん稼げる」とは限らない
投資というジャンルにおいて「たくさん稼げる」ということは、言い換えれば「たくさん損をする」リスクも同じようにあるということです。
仮想通貨FXも含め、FXでメリットにもデメリットにもなる諸刃の剣が「レバレッジ」という概念です。
レバレッジとは、実際の取引に使う金額よりも少ないお金を「証拠金」として預けることにより、預けた金額以上の取引ができる仕組みです。
要するに、自分が持っている所持金の数倍を取引できるため、わずかな値動きが大きな利益になって返ってくるのです。
10,000円に対してレバレッジの倍率を10倍とした場合、取引上は100,000円分の取引が可能になる計算です。
ここでピンときた方もいると思いますが、当然損失が発生した場合は、10倍の損失を抱えることになります。
100,000円分の仮想通貨を購入して値が80,000円にまで下がったら、20,000円の損失が生まれます。
短期間で稼げるどころか、短期間で大損してしまう可能性もあるのです。
そこで多くの方は「だったら損する前に売ればいい」と考えがちですが、それが分かれば誰も損はしません。
プロの投資家でさえ失敗するのですから、初心者が簡単に成功できるはずがないと考えるのが自然です。
アメリカの経済学者ベンジャミン・グレアムは、次のような言葉を残しています。
『投機家の関心事は、株価の変動を予測して利益を得ることである。
投資家の関心事は、適切な証券を適切な価格で取得し保有することである。』
※出典元:投資格言DB
これは株式投資の格言ですが、仮想通貨FXにも同様のことが言えます。
多くの人は「投機」を求めますが、そうそう自分にとって都合のよいタイミングに遭遇することはありません。
日々の値動きや仮想通貨に関する世界の動向をチェックしつつ、リスクも含めて無理のない金額を投資する技術を覚えることが、投資で成功する第一歩と心得ましょう。
ビギナーズラックは永遠には続かない
初心者は一度の儲けで調子に乗ってしまい、次も同じように儲けられると思って投資しますが、気が付いたら損失がふくれ上がってしまい、そのうち投資そのものに恐怖感を抱いて辞めてしまう傾向があります。
いわゆる「ビギナーズラック」という現象があるということです。
ビギナーズラックとは、初心者が定石・基本戦術から外れた行動をとり、その結果幸運にも勝利につながったというケースを指します。
仮想通貨FXにおいても、専門家ならアクションを起こさない場面で初心者が果敢に行動し、結果的にプラスになるというケースはあり得る話です。
しかし、ビギナーズラックはあくまでも「幸運」なのであって、投資でそれを継続させることはできません。
必ず勝つための理論が必要です。
投資で成功している先人たちは、もれなく自分なりのロジックを持っています。
「何となく相場が上がりそうだから」という考えの『何となく』を説明できなければ、いつまでたっても思い付きや勘に頼る取引しかできません。
どうすれば勝てるのか。
どうして負けたのか。
結果を毎日分析して、今後を予測する努力を欠かさないことが、仮想通貨FXで儲ける近道です。
平常心で売買できるまでは予算の範囲内で取引し、決してのめりこまないこと
仮想通貨FXにおいて、レバレッジをかけることはリスクの高い取引です。
外貨に比べて大きな値動きが予想されることから、初心者はわずかな値動きでも判断を焦ることが予想されます。
そのため、取引を平常心で行えるようになるまでは、資産の余剰分だけで投資するなどの対策が必要です。
平常心の具体的な線引きは個人差があるものの、一つの考え方として、世界的に有名な投資家のウォーレン・バフェットの考え方をご紹介します。
『25以上のIQがあれば投資での成功は頭の良さとは何ら関係ない。
それなりの頭があれば、投資で必要なのは多くの投資家を失敗に陥れる衝動をコントロールできる気質だ。』
※出典元:ウォーレン・バフェット名言集
仮想通貨FXは値動きが激しい分、トレード中は気の休まる時間が少ないものです。
また、人間は欲に負けると、次第にロジックを無視した取引を行うようになります。
自分が想定していた儲け・損失で、潔く取引を終えることができるかどうか。
これを平常心の基準とし、決してのめり込まないことが必要なのです。
どうすれば「勝ち逃げ」できるかを考える
仮想通貨FXは、値動きが大きく不安定であるという特性を持っています。
長く勝ち続けるためには、勝っているうちに取引を終了する、いわゆる「勝ち逃げ」の技術が必要です。
勝ち逃げを継続的に行うためには、取引を「自分中心」ではなく「相場中心」で考える必要があります。
相場が大きく動いていない・あるいは逆に乱高下しているときは、トレード自体を止めるという選択肢も含まれます。
自分の現在の勝ち負けにかかわらず、相場の動きに応じて取引を続ける・止めるといった判断をすることが大切です。
経験を続けるうちに、自分なりのロジックを含めた勝ちパターンが見えてきたら、あとはそのタイミングだけで取引を続ければ勝率も上がるはずです。
また、自分の中で勝ったとき・負けたときのリミットを決めておくことも大切です。
もっともよくないのは、自分で決めたノルマ・目標に達しなかったからといって、ダラダラと取引を続けるような姿勢です。
いくら稼いだら止めるのか、あるいはいくら損したら止めるのかを決めておくことで、際限なく取引に向かい大損することは避けられます。
仮想通貨FXに臨む際は、勝ち逃げと損切りをワンセットで考えておきましょう。
おわりに
仮想通貨FXは、ともすれば初心者でも大きな利益を得ることは可能です。
しかし、何の戦略もなしに取り組んでも、再現性のある取引はできませんし、ビギナーズラックも続きません。
仮想通貨FX初心者は、負担のない範囲で取引を行い、経験を積むことに専念すべきです。
そのためには、目標額・限度額を小さく決めて、速やかに取引を終了させる心構えが大切です。
決して焦らず、確実に取引を進めていきましょう。