仮想通貨取引をするための投資資金はいくら必要なの?
- 投資
- 2019.04.18.
- 仮想通貨FXブログ
- 仮想通貨取引をするための投資資金はいくら必要なの?
仮想通貨取引や投資が初めてだという人の多くは、おそらく「分からないことが分からない」状態からリサーチを始めるでしょう。
中でも分かりにくいのが、仮想通貨取引を始めるにあたって、投資資金はいくら必要なのかという点です。
結論から言うと、トレーダーが「どのくらいの期間で、いくら稼ぎたいのか」によって、その答えは変わってきます。
とはいっても、仮想通貨1枚あたりがどのくらいの金額でやり取りされているのか、相場を知らなければイメージのしようがありません。
仮想通貨の種類は増え続けていますが、それぞれが1枚あたりいくらで買えるのかを知っていれば、リスク計算も容易になります。
今回は、仮想通貨の現物取引における購入単位やFX取引時の注意点、ハイリターンを得る際に伴うリスクなどから、投資資金について考えてみましょう。
現物取引での仮想通貨の購入単位はどうやって決まるのか
仮想通貨を一度も購入したことがない人であっても、ビットコインが「1枚当たり2,000,000円を超える」までに値上がりしたというニュースは記憶に新しいと思います。
その後暴落を経験したわけですが、一度このようなニュースが頭にすり込まれてしまうと、数百万単位のお金がなければ取引に参加できないものと考えてしまいがちです。
しかしこれは大きな誤解で、実際には1枚単位ではなく、もっと小さな単位から購入できるのです。
より具体的に単位を知るためには、仮想通貨の時価総額がどのようにして決まっているのかを理解しておく必要があります。
仮想通貨の時価総額は、以下の公式で示されます。
【1枚あたりの値段×発行枚数=仮想通貨の時価総額】
この公式で注目したいのは「発行枚数」で、発行枚数が多ければ、1枚当たりの値段は低くても時価総額は高くなります。
つまり、時価総額が高い通貨であっても、1枚あたりの値段は安価な通貨が存在するのです。
ビットコインが高くて購入できないと考える人は、より安価で将来性のある通貨を選べば、少なくとも購入に当たっては金銭面での不安から解放されるはずです。
また、仮に1枚当たりの値段が高い通貨を購入しようと考えている場合でも、取引所によってはかなり小さな単位から購入が可能です。
一例を挙げると、Zaif(ザイフ)などは日本円換算で100円から購入できますから、1枚1,000,000円だった時代のビットコインで考えると、0.0001BTCという単位で購入できる計算になります。
ただし日本円換算価格が上昇すれば、その分0.0001BTCの価値も上昇しますから注意が必要です。
ちなみに、仮想通貨の取引所においてビットコインは取引最低額の基準となりますから、いつでも同じ相場で取引されるとは限らないものと覚えておきましょう。
仮想通貨FXの場合は、現物取引に比べるとやや高め
仮想通貨FXは、現物取引に比べると最小注文数量が高くなる傾向にあります。
多くの業者で最低注文数量が「0.01BTC」と定められており、2019年4月15日の終値が「1BTC/563,306円」ですから、最小注文数量はおよそ5,630円という計算です。
もちろん、通貨によってレートは変わり、リップルは多くの場合「100XRP」からのスタートとなります。
リップルを同じ日の終値で考えると「1XRP/35.787円(.787は小数)」となりますから、最小注文数量はおよそ3,579円という計算になるわけです。
これを踏まえた上で、仮想通貨FXでスムーズに取引をするのに必要な金額を考えると、やはり現物取引よりもまとまった金額が欲しいところです。
具体的な金額で考えると、50,000~100,000円は用意しておいた方が、安心して取引ができます。
ただし、安い通貨をお試しでFX取引してみようと思っているのであれば、10,000円からのスタートでも差し支えありません。
ではなぜ、これだけまとまった金額を用意しておいた方が良いのでしょう。
それは、仮想通貨FX独特の「シビアさ」を体験するためです。
仮想通貨FXでお金を入金する場合、その都度入金手数料が徴収されるところも多くあり、細かく入金すればするだけ取引とは関係ないところでお金が減ります。
仮想通貨FXは、少額でコツコツと積み立てるような取引ではないため、早い段階から一定の額を短期間に動かした方が、練習としては効果的なのです。
とはいえ、あまりに大きい金額を動かし過ぎても、初心者の場合は勝てる確率が低くなってしまいます。
どのような投資でもそうですが、自分が今まで使ったことのない金額を取引に回してしまうと、相場のささいな動きに気をもむだけで、冷静沈着な投資はできません。
そのようなバランスを考慮すると、最終的に上限は100,000円とし、取引を複数回行う意味でも10,000~50,000円を下限と決めてしまった方が、精神的に落ち着いて取引できるはずです。
仮想通貨FXの【レバレッジ】は、初心者が選ぶにはハイリスク・ハイリターン
仮想通貨FXは、外貨FX同様に「レバレッジ」をきかせた取引ができます。
レバレッジとは日本語で「てこ」のことで、少ない金額で大きな取引ができる仕組みです。
仮に、1BTC=1,000,000円だった場合で仮定すると、最低注文数量は「0.01BTC」と定めている取引所が多いので、通貨だけで最低10,000円が取引に必要な計算になります。
しかし、レバレッジを10倍にして取引すると、1,000円を証拠金として預けるだけで、10,000円相当の取引ができます。
よって、理論上はレバレッジの倍率分だけ、最初は少額で取引できることになるわけです。
このように紹介すると、それなら1,000円でかけられるだけレバレッジをかければ、早い段階で稼げると思う人がいるかもしれません。
しかし、これは初心者にとって危険な考え方ですし、取引に慣れるまではレバレッジをかけること自体を控えた方が賢明です。
その理由は、レバレッジをかけて取引が失敗すると、その倍率分だけ出費が増えるからです。
また、仮想通貨という通貨の性質も、レバレッジのリスクを高めています。
分かりやすくするために、例を出して説明しましょう。
10,000円分の仮想通貨を、レバレッジ25倍で取引することとします。
すると、この場合の取引額は250,000円になります。
ここで、最悪250,000円くらいなら支払えるから大丈夫だな……と考えるのは危険です。
なぜなら、仮想通貨自体の値動きを想定していないからです。
外貨FXなどでも使われる表現ですが、価格の変動率は「ボラティリティ」と呼ばれます。
為替であれば、1年間のボラティリティは10%程度と考えられます。
これは、1ドルが100円から110円に値上がりする状況を想定すると、分かりやすいかもしれません。
数字を見る限り、十分想定できる範囲におさまっていますし、他の通貨も概ねそのような変動率でしょう。
しかし、仮想通貨のボラティリティは、その10倍(100%)は下りません。
2017年、わずか数ヶ月で文字通り桁外れの上昇率を見せたビットコインの値動きを考えれば納得できるはずです。
※出典元:みんなの仮想通貨
こちらの2つの画像を見比べると、2019年4月15日と16日とでは、およそ20,000円近い金額差が生じています。
ビットコインの値動きについては、基本的に国家の調整がきかないため、その分変動が大きくなります。
ここまでの値動きについての説明を読まれた方は、おそらくお気づきだと思いますが、仮想通貨では、10,000円で25倍のレバレッジをかけてしまうと、外貨に比べると最大で【25倍×10倍=250倍】のリスクを背負うことになります。
つまり、10,000円の証拠金で動かせるお金が、理論上は2,500,000円にまでふくれ上がるのです。
資金がない中では、わずかな値動きによって即座にロスカットとなり、ただ損失額だけが大きくなるリスクの方が高いと言わざるをえません。
レバレッジを考えるなら、外貨FXの1/10を目安にかけるようにして、初心者は取引に十分慣れるまではレバレッジに手を出さない方が安心です。
おわりに
仮想通貨は、現物取引とFX取引とで、初期投資に必要な金額が変わってきます。
FXに自信がないという方は、当面は現物取引による値動きをチェックする方法もありますが、ビットコインが長らく下落傾向にある状況では儲けもあまり期待できません。
仮想通貨取引で儲けるためには、少額でまとまった金額から仮想通貨FXを始め、仮想通貨独特の大きな値動きに慣れておく必要があります。
また、仮想通貨のボラティリティは外貨の10倍もあることから、安易にレバレッジをかけて取引をすることはおすすめできません。
確実に勝てるパターンを自分なりに分析できるようになるまでは、10,000~100,000円を一つの目安として、取引で結果を出せるよう集中しましょう。