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ツイート数とGoogle検索数から見たビットコイン

  • ビットコイン
  • 考察
  • 2020.03.29.

新型コロナウイルスの感染拡大は世界経済に大きな影を落としました。

株式市場はもちろんですが、有事の際の安全資産といわれていたGOLDやビットコインまでもが大きく下落してしまいました。

その後、米を中心とする世界経済を盛り立てるための財政支援策が発表されると、株式市場だけでなく、金相場やビットコインも価格上昇し始めています。

 

以前からビットコインの値動きとGoogleでの検索数に関連性があることは指摘されていましたが、今回の大幅な下落や上昇時にGoogle検索数はどうなっていたのでしょうか。

またビットコインや仮想通貨に関連したツイートが多いとされるTwitterでの状況はどうなっていたのでしょう。

さらにこれらは仮想通貨FXの参考にできるものなのでしょうか。

 

このような疑問に対して、実際の状況を調べてみました。

 

コロナによるビットコイン価格の動き

まず新型コロナウイルスの感染拡大によって、ビットコイン価格はどう動いたのかをみておきましょう。

 

以下のチャートは、2020年3月29日13時頃のtradingviewBTCJPY 3ケ月チャートです。

このチャートをみると、2020年2月24日頃からじわじわ価格が下落していき、3月8日に10万円以上値下がりしています。

さらに3月12日には大きく値下がりして、40万円台にまで突入しています。

その後、上下動はあるものの、現時点では67万円台にまで回復してきています。

tradingviewBTCJPY 3ケ月チャート

画像引用:tradingviewBTCJPY 3ケ月チャート

 

GoogleトレンドでのBitcion検索数推移

では次に、Googleトレンドにおけるキーワード「Bitcoin」検索数の推移を見てみましょう。

以下のグラフは、Googleで「Bitcoin」に関して世界中で検索された3月29日から過去90日間の推移をグラフにしたものです。

Google Trends「Bitcoin」90日

画像引用:Google Trends「Bitcoin」90日

 

このグラフでは検索ボリュームが増えているタイミングが3カ所あります。

最初のタイミングは3月9日、次が最も検索ボリュームが多い100の値になっている3月13日、その次のピークは3月16日になっています。

 

このピークをビットコイン価格のチャートと照らし合わせると、不思議な共通点があります。

いずれも価格が大きく下落した日、もしくはその翌日にあたっています。

3月9日は87万円台から78万円台に下落しており、3月12日から13日には81万円台から46万円台にまで大幅下落しています。

3月16日は1度63万円台にまで回復しましたが、その後50万円台に下落しています。

 

Googleトレンドのグラフでは、3月9日より以前の「Bitcoin」検索ボリュームは多少の増減はあるものの、ほぼ横ばい状態です。

 

これらのことから、価格が非常に高騰していた時期より「Bitcoin」に対する興味が薄れてきていたようですが、ビットコイン価格が大きく下落したことで、再び注目されていたことが分かります。

 

現在のビットコイン検索ボリュームの意味

そして2020年3月29日時点のビットコイン価格は、3月16日時点よりも値上がりしているものの、Googleトレンドのグラフは大きく値下がりしていた頃よりも検索ボリュームは低く、なおかつ新型コロナウイルスによって価格が下落する前よりは増えている状態です。

 

これはおそらく、価格が大きく下落したことによってビットコインに対する興味が再燃したか、もしくは今後値上がりすることを期待しているために検索ボリュームが増えたということが考えられます。

 

ビットコイン価格とGoogle検索との関係

本記事の冒頭でも記述したように、ビットコイン価格とGoogle検索ボリュームには何らかの関係があるとされており、Bitcoin.comの2020年3月27日付けのNewsでも取り上げられています。

 

Semrushのグローバルマーケティング責任者であるOlga Andrienkoは、昨年6月に、ビットコインの価格と「ビットコイン」という用語のインターネット検索との間に80.8%の相関比があると報告しました

引用:Bitcoin.com news Google翻訳

 

ではGoogle検索で「Bitcoin」が検索されていれば、ビットコイン価格は大きく動くのでしょうか。

 

実は必ずしもそうとは言えないようです。

VPN(仮想プライベートネットワーク)を使えばGoogleでトレンドを作り出すことも可能であり、突発的に検索ボリュームが上昇している場合、詐欺などが関わっているケースも指摘されています。

そのため、何の動きもないのにいきなり大きな検索ボリュームが発生している時には注意が必要です。

 

Bitcoinに関するツイートと値動き

ではビットコインなどの仮想通貨に関連したツイートが多いTwitterは参考になるのでしょうか。

 

以下のチャートは、Twitter内での「Bitcoin」に関連したツイート数をあらわしたものです。

BitInfoCharts

画像引用:BitInfoCharts

 

このチャートをみると、2017年の年末に「Bitcoin」関連ツイートが急増していますが、この時期はビットコイン価格が160万円以上にまで高騰していた時期です。

 

また2020年に入ってからも「Bitcoin」関連ツイートは大きく増えていますが、特に大きなピークを迎えていたのは2020年2月2日(左側の赤三角)でした。

この時は1月末に100万円を突破した直後タイミングであり、2月23日までの間に110万円前後に上昇していきました。

 

そして2020年の低い方のピーク(右側の赤三角)2020年3月12日のものです。

3月12日はビットコイン価格が大きく下落した日です。

このタイミングでも「Bitcoin」関連ツイートが増えていたことが分かります。

 

これらのことから、TwitterでもGoogleトレンドと同様に、ビットコイン価格が上昇した時だけでなく、下落した時にもツイートが増えていることが分かります。

つまり大きな値動きがあった時に増えるということです。

 

GoogleトレンドとTwitterの違い

GoogleトレンドとTwitterのどちらもビットコイン価格が動いている時に大きく増えているため、仮想通貨FXの参考になるといえます。

ただしGoogleトレンドの場合、前述したように詐欺などのために人為的に検索ボリュームを増やすことができるため、これだけを信じてしまうのは不安があります。

 

一方、Twitterは仮想通貨関連ツイートが多く、単純なツイート数だけを参考にするのではなく、ツイート内容も参考になるものが多く見受けられます。

 

さらにTwitterは不正行為には厳しく対応していることが知られています。

2019年8月に香港で起きていた逃亡犯条例改正案に対するデモを妨害するため、中国政府の関係者によって、デモ行為のイメージを悪く感じさせてしまう不正ツイートが出回っていました。

例えば「デモが暴徒化している」、「暴力行為をするデモに参加する人に香港にいてほしくない」などの内容です。

 

それらのツイートは936件のアカウントから発信されていたため、Twitterはこれを全て停止し、アカウントとツイート内容を公開しています。

すなわち、全ての不正行為を暴露したわけです。

 

これ以外にも、ホワイトハウスのSNS担当者が作成した動画がツイートされた際、トランプ大統領もリツイートしていましたが、Twitterはポリシーに違反する可能性が高いと判断し、情報操作されている旨のタグをつけています。

 

これらのことを考え合わせると、仮想通貨FXの参考にするのであれば、Twitterの方が安心できる可能性が高いといえます。

 

まとめ

ビットコインの値動きから見た場合の、ツイート数やGoogleトレンドについて紹介しました。

 

特にTwitterは、本サイトのニュース記事でもニュースソースとして採用しているケースが多く、注目されるツイートや、参考になるツイートが非常に多く見受けられます。

 

仮想通貨FXの参考にするためにTwitterを取り入れている人は多いでしょうが、もしまだ取り入れていないのであれば、これを機会に使ってみればいかがでしょうか。

新たな仮想通貨FX攻略法を見つけるきっかけになるかもしれません。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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