ビットコインを保管するウォレットの特徴を知ろう
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- 2019.10.19.
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- ビットコインを保管するウォレットの特徴を知ろう
仮想通貨FXに取り組む際に大切なのが、自らの資産であるビットコインなどを保管する方法です。
特に仮想通貨取引所はこれまで何度もハッキング被害を受けており、Coincheck、Zaifなどから相当な額の仮想通貨が流出する事件がおきています。
もちろん仮想通貨取引所側も対策を取っているはずですが、ハッカーも抜け穴を探してくるようです。
そのため仮想通貨FX業者に資産を全部預けていると、万が一の際には流出してしまう可能性もあります。
理想的にはFX取引に使う分だけを仮想通貨FX業者に預け、残りの資産は自分自身でウォレットに保管しておく方が安心です。
しかしそういわれてもウォレットにも色々な種類があり、どれを使えば良いのか分からなくなくて困ってしまうというのが現実でしょう。
そこで、今回は各種ウォレットの種類や特徴などをご説明します。
是非ご自分の用途に合ったウォレットを見つけ、大切な資産を保管してください。
ウォレットの種類
仮想通貨ウォレットには大きく2種類に分類することができます。
まずひとつはホットウォレットです。
ホットウォレットはオンラインでつながっている状態のウォレットを指します。
つまり通信できる環境さえあれば、どこからでもアクセスできるものということになります。
保管してあるビットコインなどの仮想通貨を急に使いたいと思った時でも、すぐに利用できるため急に非常に便利ではありますが、その一方で外部からハッキングされやすい欠点があります。
そしてもうひとつはコールドウォレットです。
コールドウォレットはオフラインのウォレットという意味で、ネットから物理的に切り離されている状態で保存できるものを指します。
ネットに接続されていないため、ハッキング被害を受ける可能性は少なくなりますが、保管してあるビットコインを使いたい時には、自分で接続する必要があります。
またウォレットは自分で保管しておく面倒さもでてきます。
ホットウォレットの種類と具体例
常にオンライン状態にあるホットウォレットにも幾つかの種類があります。
その特徴と代表的なウォレットをご紹介しましょう。
ウェブウォレット
ウェブ上にあるウォレットのことで、仮想通貨FX業者のウォレットもウェブウォレットに分類されます。
仮想通貨取引などの際にすぐに利用できるために便利ではあるものの、ハッキングの危険性は高くなってしまいます。
blockchain.info
画像引用:blockchain.com
世界中で使われている知名度の高いウェブウォレットで、ルクセンブルグやロンドンなどに拠点を置くBLOCKCHAIN社が運営しています。
ウォレットは日本語に対応しており、ビットコインとイーサリアム、ビットコインキャッシュに対応しています。
スマホアプリもリリースしているので、ウェブへのアクセスも非常に楽です。
ソフトウェアウォレット
自分自身のパソコンにソフトウェアをインストールして利用するウォレットのことで、デスクトップウォレットとも呼ばれています。
インストールすればすぐに使うことができますが、インストールしていないパソコンからは利用することはできません。
またパソコンの故障やクラッシュ、ウイルス感染などでアクセスできなくなる危険性もあるため、定期的なバックアップが必要になります。
Copay
画像引用:Copay for Windows
Copayはbitpay社によって運営されているウォレットです。
大きな特徴としてはソフトウェアウォレットとモバイルウォレットの両方に対応していることで、これにより両方のアプリを連携させることが可能になっています。
保管できるのはビットコインとビットコインキャッシュ。
日本語にも対応しているので日本人にも使いやすく、マルチシグネチャ機能も搭載されているためセキュリティ対策も充実しています。
Bitcoin Core
名前の通り、ビットコイン開発者がリリースしている公式ウォレットです。
開発者が関わっているだけあって、送金プログラムを組むことやトランザクションが検証できることが特徴的ですが、ダウンロード時に全てのブロックチェーン履歴をダウンロードしてしまうことから、パソコンの容量が必要で、時間も相当掛かってしまいます。
知名度が高いウォレットですが、現在はブロックチェーンの一部だけをダウンロードして利用できるウォレットが主流で、活用されるケースは少なくなってきているようです。
MetaMask
MetaMaskは利用料が無料のウォレットですが、ビットコインには対応しておらず、イーサリアムに加えイーサリアムベースのERCトークンの追加が可能です。
またトークンの追加でdappsゲーム用トークンも保管可能となります。
モバイルウォレット
スマートフォンに専用アプリをインストールして利用するタイプのウォレットです。
スマートフォンさえあればいつでもアクセスできるため、外出先から利用できるだけでなく、仮想通貨による買い物も可能です。
ただしスマートフォン本体を紛失するとウォレットも紛失してしまうことになるため、自己管理が重要になります。
Ginco
画像引用:Ginco
ウォレットと同じ社名である㈱Gincoが開発・運営しているモバイルウォレットです。
特徴としては利用者のスマートフォンからしかアクセスできないようにされていることであり、セキュリティ性は高いといえます。
またGincoをダウンロードしている相手になら、仮想通貨FX業者を介することなく送金することが可能です。
ただし利用できるのはイーサリアムをベースにしたEthereumやEOS、TRONなどの11種類の仮想通貨で、ビットコインには利用できません。
Coinbase Wallet
米仮想通貨取引所のCoinbaseが運営しているモバイルウォレットです。
運営は2018年8月からとまだ新しいですが、その進歩は素晴らしく、リリース直後にはイーサリアムとERC-20対応のトークンのみしか対応できなかったのが、2019年2月からはビットコインやビットコインキャッシュにも対応するようになりました。
ただし、米の仮想通貨取引所運営ということもあり、日本語には未対応です。
コールドウォレット(ハードウェアウォレット)の具体例
オフライン状態であるからこそセキュリティ性が高まるコールドウォレットは、USBのようなハードデバイス形式になっており、利用する時だけパソコンなどに接続するようになっています。
そのため種類としてはホットウォレットのように色々なものがあるわけではなく、形状は色々あるものの、ハードウェアウォレットのみとなります。
Trezor
画像引用:TREZOR
USBケーブルでパソコンなどと接続し、ビットコインやイーサリアム、モナコインなど1071種類のコインを保管することができます。
またソフトウェアウォレットと連携して残高確認や送受金をおこなうこともできます。
USBメモリをやや大きくしたほどのサイズなので、持ち運びも楽で、保管スペースを取ることもありません。
ただしリップルには対応していないこと、それに購入金額が送料を含めると15,000円ほどかかってしまうことに注意しておく必要があります。
Ledger Nano S
世界中で使われているフランスLedger社のハードウェアウォレットです。
2019年1月現在はビットコインやイーサリアム、リップル、ライトコインなど27種類の仮想通貨に対応しています。
上記のTREZORでは対応していないリップルが、Ledger Nano Sでは保管することができるため、リップルを取引している人にはこちらを選ぶべきでしょう。
ペーパーウォレット
そして最後にホットウォレットでもなく、コールドウォレットにも分類しにくいものの、多くの人が利用しているのがペーパーウォレットです。
つまり仮想通貨の保管に必要な秘密鍵のQRコードや英数字をプリントOUTして保管しておくことです。
原始的な方法ではありますが、確実性の高い方法といえます。
ただし、プリントOUTしたものが劣化して読めなくなったり、紛失してしまうことには注意が必要です。
まとめ
ビットコインなどの仮想通貨を保管するための各種ウォレットについてご説明しました。
仮想通貨FX業者は常にハッカーに狙われているといっても過言ではありません。
そのため、全ての資産を業者に預けておくのは非常に危険です。
またウォレットの方が安全だといっても、使い勝手が悪ければ困りものです。
ウォレットの機能と価格などを比較し、ご自分の取引形態に合ったウォレットを見つけてください。