ビットコインが65,000ドルのレジスタンスを突破し10月末には最高値更新か?
- ビットコイン
- 2024.09.29.
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- ビットコインが65,000ドルのレジスタンスを突破し10月末には最高値更新か?
2024年のビットコインは、3月中旬に史上最高値を記録した後、4月20日に4回目となる半減期を迎えました。
しかしその後は本記事執筆時点まで史上最高値を更新することもなく、半減期後の大幅な価格上昇が起こっていません。
ところが9月27日にやっとレジスタンスラインであるといわれていた65,000ドルを突破し、仮想通貨関連のニュースでも、今後の大幅な上昇を予想しているものが多くみられるようになってきました。
そして、2024年10月末にこれまでの最高値を更新する可能性に言及したデジタル資産調査会社によるレポートも公表されました。
またこれ以外にも、これまで仮想通貨などに対して何も発言してこなかった民主党のカマラ・ハリス副大統領がポジティブな発言をしたことや、ビットコインETFへの流入額が大幅に増えたことなども報じられています。
これらを知れば、今後のビットコイン価格が大幅に上昇する可能性についても十分理解していただけるのではないでしょうか。
これらのニュースについて詳しくご説明しましょう。
ビットコイン価格が65,000ドルのレジスタンスを突破
ビットコイン価格は2024年9月27日に日付が変わってすぐに65,000ドルを突破し、その日の内に2度64,000ドル台に下落したものの、すぐに65,000ドル台に復活し、その後は本記事執筆時点まで65,000ドル台をキープし続けています。
ビットコインにとって重要な65,000ドル超え
この65,000ドルというのが、ビットコイン価格が更に上昇していくためには重要なラインだといわれていました。
トレーダーのDaan Crypto Trades(ダーン・クリプト・トレード)氏は、2024年9月20日付で、ビットコインの65,000ドル超えが重要であることをXに投稿しています。
画像引用:Daan Crypto Trades X
キーレベルは65Kドルです。
これは流動性の面で大きなレベルであり、強気の市場構造の崩壊を示すものとなるでしょう。
8 月の急落以来の最近の高値の後、高値をさらに上げることになるからです。
引用:Daan Crypto Trades X Google翻訳
65,000ドルの重要性を説いていたのはダーン・クリプト・トレード氏だけではありません。
スイングトレーダーのRoman(ローマン)氏もやはり2024年9月20日に、65,000ドルがレジスタンスになっており、それを突破するために市場がどうなっているのかをXに投稿していました。
画像引用:Roman X
ここには継続シグナルがたくさんあります。
価格アクションは、65,000 の抵抗を突破するためにボラティリティを修正/形成しているため、ボリュームは低く強気になっています。
ベアディブやその類のものはありません。今後数日間は横ばいになるはずです。
引用:Roman X Google翻訳
ビットコインが10月末に最高値更新の可能性を指摘するレポート
ビットコインのレジスタンスになっていた65,000ドルを突破したほぼ同じタイミングで、今年の10月末には最高値を更新する可能性に言及したレポートが、デジタル資産に関する調査会社である「10x Research」から2024年9月26日に公開されました。
画像引用:Roman X
「FOMO is Back: Are You Holding Enough Bitcoin and Altcoins to Ride the Next Wave?」「FOMO が再来: 次の波に乗るのに十分なビットコインとアルトコインを保有していますか? (Google翻訳)」と題されたレポートでは、相場が上昇することでFOMOつまり「取り残されることへの不安や恐怖」が起こるのではないかと投げかけています。
「10x Research」のMarkus Thielen CEOによるレポート内容についてご紹介しましょう。
USDC発行数増加と利下げによるDeFiの活性化
Markus Thielen CEOはステーブルコインであるUSDCの発行量が増加したことに加え、で、米国の国債10年の利回りが7月31日には4.09%だったのが、8月1日に入ると3%台に下がっていることなどもDeFiの活動が活性化している原因ではないかと述べています。
韓国の個人投資家が大きなポジションをとっている
近年の韓国では仮想通貨取引量が急増しているといわれており、その背景にはSHIB(シバイヌトークン)などを取引する個人投資家の取引量が急激に増えているためと説明しています。
同時にビットコインにおける実現ボラティリティ(期間内に証券が提供するリターンの平均指標)が下がることで、ビットコインに投資する機関投資家がこれまで以上に大きくポジションをとれるようになったこともレポートでは指摘しています。
中国の金融緩和政策など
不動産不況が長期化しており、そのことが足かせとなっている中国では、2024年9月27日に政策金利の短期金利を引き下げることにし、7日物の短期金利を1.7%から1.5%へと引き下げました。
このことにより住宅ローン金利だけでなく、企業向けの貸出金利も低下すると考えられています。
これ以外にも景気刺激対策として国民に現金給付をおこなっています。
中国では原則として仮想通貨取引は禁止されていますが、現実には今もOTC取引がおこなわれており、金利が下がり、現金給付を受けた投資家の仮想通貨に対する関心は高まっていると指摘しています。
そしてOTC取引による取引額は、過去6四半期合計でおよそ1,200億ドルにも達しているとも述べています。
加えて、中国では以前からビットコインのマイニングが盛んであり、現在でもハッシュレートの55%を中国のマイナーが占めていることから、中国の金融緩和政策は今まで以上に投資家の資金を仮想通貨に向かわせることになるのではないかと述べています。
米大統領候補カマラ・ハリス氏が初めて仮想通貨に言及
2024年11月の米大統領選挙の共和党候補であるドナルド・トランプ氏は、これまで何度も演説で仮想通貨政策を訴えていましたが、一方の民主党候補カマラ・ハリス氏は一切仮想通貨に対して言及することはありませんでした。
しかしそのカマラ・ハリス氏がニューヨークでの資金調達ディナーの席上、初めて仮想通貨に言及したことがBloombergによって2024年9月23日に報じられています。
画像引用:Bloomberg
カマラ・ハリス氏は席上、消費者と投資家の保護の必要性を主張するとともに、AIやデジタル資産のようなイノベーティブな技術を奨励すると述べ、一貫性と透明性のあるルールのもとで、安全なビジネス環境を作り出すとも述べたと報じられています。
カマラ・ハリス氏のこの発言に対する反響は大きく、今年4月にSECが強制措置を検討していることを明らかにする通知である「ウェルズ通知」が届いているDeFiプロトコルのUniswap Labs(ユニスワップ・ラボ)のHayden Adams(ヘイデン・アダムス)CEOでさえ、カマラ・ハリス氏を支持する姿勢をXに投稿しています。
ビットコイン現物ETFへの大幅流入
ビットコイン価格が65,000ドルのレジスタンスを突破したことで、ビットコイン現物ETFへの流入額も大幅に増えています。
2024年9月26日のビットコイン現物ETFへの総流入額は3億6570万ドルに達しており、7月22日に記録した4億8600万ドル以来、二番目となる総流入額でした。
まとめ
ビットコインが65,000ドルのレジスタンスを突破したことで、今後価格がさらに上昇し、史上最高値を10月末に更新するとしたレポートや、価格上昇の背景にあるカマラ・ハリス氏の発言、そしてビットコイン現物ETFへの流入が大幅に増えたことなどについてご紹介しました。
仮にビットコイン価格が今後さらに上昇し、史上最高値を更新したとしても、実際に幾らまで上昇するのかは誰にも分かりません。
もちろん、確実に今後上昇するともいい切れません。
今回はご紹介しませんでしたが、価格が上昇することで、早々と利確する投資家が増える可能性を指摘する報道も見受けられました。
これらの報道だけを鵜呑みにするのではなく、くれぐれも慎重な取引を心掛けてください。