FRB利下げが今年は1回でもビットコイン価格は大幅上昇との説
- ビットコイン
- 2024.06.13.
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- FRB利下げが今年は1回でもビットコイン価格は大幅上昇との説
ビットコインは2024年6月12日から13日早朝に発表されたCPI(消費者物価指数)とFOMC(米連邦公開市場委員会)政策金利によって大きく価格が変動しました。
CPIの発表直後に価格は上昇し、FOMCの発表後には大きく下落基調となってしまいましたが、本記事執筆時点ではCPI発表前の価格帯に落ち着いているようです。
FOMCの発表によるビットコイン価格の下落は、多くの仮想通貨取引をしている投資家がリスクの少ない債券などに投資先を転向させたことが要因だと考えられています。
しかしこのような状況下にあっても、ビットコイン価格は上昇すると主張しているアナリストやトレーダーが存在しています。
また、調整期間が長く続くほど、価格は大きく上昇すると主張しているアナリストやトレーダーも見受けられます。
彼らの主張とはどのようなもので、どこまで上昇すると読んでいるのでしょうか。
このニュースについて詳しくご説明しましょう。
ビットコイン価格が2024年6月12日から13日に大きく変動
ビットコイン価格が大きく変動したのは2024年6月12日から13日にかけてです。
6月12日には米のCPIが発表になり、総合の前年比で3.3%と事前に予想されていた3.4%よりも低い値となりました。
またコアでも3.4%と事前予想の3.5%を下回る結果となりました。
このCPI発表によって、政策金利の利下げへの期待から、67,000ドル付近を推移していたビットコイン価格は、70,000ドル付近までにまで上昇しました。
しかし翌6月13日の明け方3時に発表されたFOMCの政策金利見通しでは、今年3月時点で2024年のうちに3回実施されると予想されていた利下げが、今年の利下げはわずか1回のみであることを示唆する内容となっていました。
FOMCの発表を受け、おそらく投資家はボラティリティの大きなビットコインよりも、リスクの少ない債券などに投資の矛先を向けたのでしょう。
ビットコイン価格はCPI発表前の67,000ドル台にまで下落し、本記事執筆時点でもその価格帯を推移しています。
画像引用:tradingviewBTCUSD 1週
それでもビットコイン価格は大きく上昇するとの説
これまでビットコイン価格が大きく上昇すると予想されていた背景には、FOMCの政策金利が利下げされることが前提にあるものがほとんどでした。
しかし6月13日に発表された内容からは、2024年の利下げは1回のみであると読み取ることができるため、ビットコイン価格の上昇が期待できないのではないかと考える投資家も多いようです。
しかしそれでもビットコイン価格は大きく上昇するだろうと予想している説が報道されています。
利下げが1回でもビットコインは9万1539ドルに
FOMCの発表があった後でさえ、ビットコインが9万1539ドルを目標にしていることは変わらないと主張しているのは、ビットコインテクニカルアナリストであるCryptoCon(クリプトコン)氏です。
クリプトコン氏はFRBの議事録が発表された数時間後に、ビットコインの目標が9万1539ドルであることは変わらないとXに投稿していました。
画像引用:CryptoCon X
91,539ドルの目標値は、 Bitcoinでは変更されずそのままです。
マジックバンドのレベル 3 に到達するには少し時間がかかりますが、次のステップです。
すべては時が経てば…
引用:CryptoCon X Google翻訳
クリプトコン氏の投稿内にある「マジックバンド」とは、これまでのビットコインの値動きをピーク値とボトム値からサイクルをレベルごとに区分していくことで価格を予想していくという方法です。
そして現在の価格が主要レベルを上抜けすると、これまでの値動きから導いたサイクルの動きに沿って次の段階へ移行するというものです。
この「マジックバンド」手法に沿って現在のビットコインの値動きを当てはめると、現在は2.5のレベルで抵抗されていることになります。
しかしこの状況が打破できると、次のレベルであるレベル3の9万1539ドルに達し、その後は12万3832ドルに達すると主張しています。
ただし、レベル3にまで移行するには、少し時間が掛かると説明しており、実際に移行するのがいつなのかまでは言及していません。
現在はまだ調整期間であるとの説
FOMCの発表後ではなく、発表前ではあるものの、ビットコイン価格は現在調整期間である旨の投稿が数人からありました。
現在のビットコイン価格がCPIやFOMCの発表前の価格に落ち着いていることを考慮すると、彼らの投稿内容は無視できないものだといえるでしょう。
彼らの説を紹介しましょう。
調整期間が長いほど後の拡大は大きい
CPIやFOMCの発表前である2024年6月11日、フルタイムの暗号通貨トレーダーであり、投資家でもあるDaan Crypto Trades(ダーン・クリプト・トレード)氏が、調整期間の長さとその後の価格上昇についてXに投稿していました。
画像引用:Daan Crypto Trades X
ビットコイン前回のサイクルの最高値付近でほぼ100日間安定しています。
一般的に、統合が長ければ長いほど、その後の拡大は大きくなります。
もちろん、さらに上昇すると仮定します:)
引用:Daan Crypto Trades X Google翻訳
ダーン・クリプト・トレード氏は、ビットコイン価格は調整期間が長ければ長いほど大きく上昇すると主張しているわけです。
現在はもっとも長い統合期間
仮想通貨トレーダーであり、アナリストでもあるMags(マグス)氏は、2024年6月9日に現在のビットコイン価格の動きは最も長期間の統合で、過去の例からもこの統合期間を抜け出すと大きく上昇するだろうと投稿しています。
これは最も長い統合です
各サイクルにおいて、ビットコインは価格発見に入る前に史上最高値付近で安定するという同様のパターンが見られました。
すべての統合の中で、現在の統合は最も長いものです。
2017年、BTCはブレイクアウト前に48日間安定していた。
2020年、BTCはブレイクアウト前に21日間安定していた
2024年現在、BTCは過去87日間にわたって統合中です。
価格がこの統合範囲を突破すると、大幅な上昇が見られるでしょう。
引用:Mags X Google翻訳
現在はまだ統合期間なので落ち着こう
スイングトレーダーであり、アナリストでもあるRoman(ローマン)氏は2024年6月12日、ビットコインの値動きを見て激しく動揺する人もいるだろうが、現在はまだ大きな統合期間であり、価格上昇に向けて動いているので安心しようと書き込んでいます。
昨日はBTCコールが44kでした。
今日は10万の要求です。
皆さんの中には、激しい感情のジェットコースターに乗る人もいます。
まだ上昇に向けての大きな統合レンジにあります。深呼吸しましょう。
引用:Roman X Google翻訳
ビットコインの保ち合いはまだしばらく続く可能性
上で紹介したトレーダーやアナリストの主張からは、現在のビットコイン価格は未だ保ち合いの状態であり、その状態から抜け出せば大きな上昇につながるとの見解であることが分かります。
デジタル資産ヘッジファンドCapriole Investments(カプリオール・インベストメンツ)の創業者であるCharles Edwards(チャールズ・エドワーズ)氏は、2024年5月16日時点で、ビットコインのオンチェーンデータから4~5ケ月の間、調整期間に入る可能性があると指摘していました。
チャールズ・エドワーズ氏の主張通りであったとするなら、ビットコイン価格は9月もしくは10月までが調整期間だということになります。
まとめ
6月12日のCPIで上昇したビットコイン価格は、13日のFOMC政策金利についての発表で下落しましたが、それでも今後大きく価格は上昇するとの説に加え、現在はCPI発表前の価格帯で落ち着いている様子から、少し前に投稿された保ち合い期間が長く続くとの説も紹介しました。
ビットコイン価格が実際、どのように推移するのかは不明ですが、政策金利の利下げが2024年は1度しかないと市場が読み取ったとするならば、それにしては下落幅が小さく、CPI発表前の価格帯に落ち着いているのは不自然です。
本来ならもっと下落する可能性が高いはずでしょう。
そのことを考慮すると、現在のビットコイン価格は保ち合い期間であり、それを抜け出せば大きく上昇していくのかもしれません。
今後の値動きに期待しましょう。