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ビットコイン市場が過熱するあまり調整リスクを指摘する声も

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  • 2024.03.12.

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  • ビットコイン市場が過熱するあまり調整リスクを指摘する声も

ビットコイン価格は2024年に入ってから少しづつ上昇し始め、1月に600万円台に突入すると、2月には700万円台に、3月にはついに1,000万円台へと突入し、本記事執筆時点では1,060万円付近を推移しています。

この価格上昇の背景には、1月にビットコイン現物ETFが承認されたことに加え、あと1ケ月程に迫ったビットコイン半減期の存在もあるでしょう。

 

このビットコイン価格の高騰によってビットコイン市場は過熱しており、それがさらに高値につながっているものと考えられます。

 

しかしこの市場の過熱がビットコイン価格の調整リスクにもつながっていくとの声が聞こえるようになってきました。

もちろん必ずしも調整局面が訪れるとは限らないでしょうが、どのような根拠で調整リスクが高まっていると主張しているのかは、仮想通貨FXを取引する以上理解しておくべきでしょう。

 

このような声がある一方で、これまでビットコイン価格に大きな影響を及ぼしてきた大口投資家であるクジラは、現時点で売る気配がないことも明らかになってきました。

 

これらのニュースについてご紹介しましょう。

 

オンチェーンアナリストによる調整の警告

テクニカルアナリストであり、オンチェーンアナリストでもあるAli氏が、ビットコインの12時間チャートに売りシグナルが出ていることを、2024年3月11日のXに投稿しました。

Ali X 高騰による売りシグナル出現

画像引用:Ali X

 

TD Sequential インジケーターは、12 時間チャートで#Bitcoinの売りシグナルを示しました。

2月初旬以来、この指標が売りを示唆するたびに、 $BTCの価格は1.6%から3.5%下落しました。

この傾向は短期トレーダーにとって注目すべきものです。

引用:Ali X Google翻訳

 

Ali氏がXni投稿したチャートは、2024年の2月以降のデータだけを示していますが、チャート図の〇印で囲まれた数値が売りシグナルを示しています。

つまり〇印の「9」が売りシグナルを示しているということになるわけです。

 

なおAli氏が売りシグナルと判断としているTDシーケンシャル・インディケータは、テクニカル指標の第一人者とされるトム・デマーク氏が考案した、テクニカル分析のためのインジケーターです。

トレンドの転換点を知るために使用されているインジケーターではありますが、長期的なトレンドを知るためのものではなく、どちらかというと短期的トレンドを知るためのものとして活用されています。

 

すなわち、あくまでも短期的には調整が入る可能性があると主張しているわけです。

 

オンチェーンデータ分析企業による調整が迫っている可能性の主張

オンチェーンデータや市場データ分析企業として知られるCryptoQuantが、ビットコインは現在「潜在的過熱」状態であり、大きな調整が入る可能性があることを2024年3月8日にXに連続して投稿しました。

#Bitcoin見逃せない過熱シグナルと修正リスク

強気の勢いにもかかわらず、いくつかの指標は潜在的な過熱を示唆しています。

それらについて詳しく見てみましょう

引用:CryptoQuant.com X

 

CryptoQuantは上記のコメントと共に、下のような幾つかのデータを投稿しています。

CryptoQuant.com X 潜在的過熱と迫る調整

画像引用:CryptoQuant.com X

 

CryptoQuantの強気弱気市場サイクル指標は、価格が65,000ドルを超えて急騰したため、過熱強気段階の兆候を示しています。

引用:CryptoQuant.com X

 

そしてビットコインマイナーの利益について、現在は非常に高賃金で、なおかつ収益性においては2023年12月以来の最高水準であるとも説明しています。

 

またビットコイントレーダーの未実現利益率は現在57%にまで達していることから、この数値は歴史的に利益確定の動きをしており、調整が迫っている根拠として説明しています。

 

そしてビットコインを短期的に保有しているトレーダーは2021年2月以来の最高利益率になっているために売り始めており、今後は売り圧力がより増加する可能性があるとも主張しています。

 

ビットコイン保有者の潜在的利益

オンチェーンデータ分析企業であるIntoTheBlockが発表しているデータによると、現時点でビットコインを保有している100%が潜在的利益を上げていることが明らかになりました。

このような状況は短期的ではあるものの、利益を確定させる動きにつながりやすく、その結果、売り圧力の上昇にまで広がっていく可能性があると説明しています。

 

ビットコインRSIで買われ過ぎていることが判明

仮想通貨先物取引と情報プラットフォームを提供しているCoinglassのヒートマップによると、BTCのRSIが全部で5つの時間枠の内、4つの時間枠で買われ過ぎになっていることが明らかになりました。

 

RSIとはモメンタム指標のことで、一定期間の相場の勢いや方向性を判断するもので、通常は14日または14週間を対象期間とします。

そしてこのRSIの数値が70を超えていると「買われすぎ」である、もしくは長期にわたって高値で推移しているか、上昇スピードがやや速すぎであり、調整が入る可能性があると判断されます。

 

Coinglassのヒートマップからは、ビットコインのRSIが週間で88.34となっており、日次では79.34、4時間でも74.81となっており、さらに1時間では70.74となっています。

 

つまりRSIの定義からいうと、週間、日時、4時間、1時間の4つの時間枠で70を超えており、「買われすぎ」状態となっているために、調整が入る可能性があると判断できるわけです。

 

それでもビットコインクジラは動かない

上記のようにビットコインが買われすぎで、価格が急激に上昇しているため、調整が入る可能性があるといわれる一方で、これまでビットコイン価格を何度も動かしてきたビットコインクジラは売るために動いている兆候が全くないことも指摘されています。

 

クジラのビットコイン保有量は増加傾向

ビットコインには大きな調整が迫っている可能性があると説明していたデータ分析企業CryptoQuantのリサーチヘッドJulio Moreno(フリオ・モレノ)氏は、2024年3月8日にクジラのビットコイン保有量は増えていることをXに投稿しています。

Julio Moreno X クジラのビットコイン保有量が増加

画像引用:Julio Moreno X

 

クジラのビットコイン保有量は放物線状に増加している。

クジラ: 1,000~10,000 ビットコイン残高。

取引所とマイニング プールのアドレスは含まれません。

引用:Julio Moreno X Google翻訳

 

これらのデータに加え、仮想通貨取引所からクジラのウォレットへの送金が急激に増えていることがオンチェーンデータ分析企業Glassnodeによっても明らかになっています。

 

通常、ビットコインを売却する際には、個人のウォレットから取引所に送金して売却しますが、今回の動きは仮想通貨取引所からウォレットへの送金であり、これはクジラがしばらくの間は売却するつもりがないことを示しています。

 

もちろん全てのクジラが長期保有するわけではなく、ウォレットから仮想通貨取引所への送金も増えてはいるものの、これはわずかな量にとどまっていることも分かりました。

 

これらのことから、ほとんどのビットコインクジラはビットコインを当分の間売却するつもりがない、つまりビットコイン価格はまだまだ価格上昇するはずだと考えていることが分かるでしょう。

加えて、当分の間はクジラがビットコインを売却することで価格が下落する可能性は非常に低いといえるでしょう。

 

ニュースから考えられるビットコイン価格の調整と上昇

ビットコイン価格は調整に入る可能性が高いとするニュースと、クジラはその動きからビットコイン価格はまだまだ上昇する可能性が高いと考えていることが分かるニュースをご説明しました。

 

これらのことから考えられるのは、調整としての短期的な下落はあるでしょうが、大きく下落することは考えにくく、長期的に捉えた場合にはビットコイン価格はまだまだ上昇するのではないかということでしょう。

 

まとめ

今後、ビットコイン価格は調整に入る可能性があるというニュースと、長期的には上昇する可能性があるとクジラが考えていることが分かるニュースについてご説明しました。

 

一般的には、価格が急上昇すると、利益確保のために「売り」が一気に入るため、価格は下落してしまいます。

現在のビットコイン価格がこれに当てはまるかどうかは分かりませんが、残り1ケ月ほどになった半減期を控え、ビットコインの値動きはさらに大きくなるはずです。

 

大きく価格が動く時ほど、仮想通貨FXは利益を上げやすいですが、その一方でリスクも高くなってしまいます。

くれぐれも慎重な取引を心掛けてください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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