Bitmexが世界中で利用される5つの理由とは?
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- 2019.05.11.
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- Bitmexが世界中で利用される5つの理由とは?
100倍のレバレッジを効かせられることが人気の仮想通貨FX取引所BitMEXは、現物を含めた世界の取引所の中でトップの取引高を誇っています。
そもそもBitMEXはなぜこれほど人気があるのでしょうか?
BitMEXの人気の理由について、ご説明しましょう。
Bitmexの概要
BitMEXは、2014年にサービスを開始した仮想通貨デリバティブ専門の取引所です。
その概要は以下の通りです。
取引所名 | BitMEX |
---|---|
運営会社 | HDR Global Trading Limited |
法人の所在地 | セーシェル共和国 |
取引種類 | ・先物取引(BTC、ETH、LTC、ADA、BCH、EOS、TRX、XRP) ・無期限契約(BTC、ETH) ・アップサイド/ダウンサイド利益契約 |
レバレッジ倍率 | 最大100倍 |
入出金対応通貨 | ビットコイン(BTC) |
日本語対応 | 対応済み |
CEOアーサー・ヘイズ氏の経歴
BitMEXを設立したのは、アメリカ出身のアーサー・ヘイズ氏。
ドイツ銀行の香港事務所やシティグループに勤めた経歴をもつ、金融の専門家です。
2013年ごろから仮想通貨の先物取引にかかわっていましたが、「自分がプレイするのではなく、プレイする場所を提供しよう」と、2014年1月にBitMEXを設立します。
パートナーとして協力したのは、イギリスのオックスフォード大学においてコンピュータ科学者だったBen Delo氏と、米国のプログラマーだったSamuel Reed氏の2人です。
当初はなかなかユーザーが増えず流動性は少なかったようですが、2015年10月にレバレッジ倍率を100倍まで引き上げたことでユーザーが増加しました。
その後仮想通貨がニュースで取り上げられ、取引高はさらに増加していきます。
2018年8月には、世界一家賃が高いと言われる香港において、高層ビルの45階全フロアをオフィスとしたことが話題になりました。
2018年9月のTech in Asiaの記事によると、ヘイズ氏は「暗号資産だけではなく、あらゆる資産にとって世界最大の取引プラットフォームになることが目標である」と述べています。
BitMexが人気の理由5つ
BitMEXが世界中で使われている理由は、次の5つです。
- レバレッジが100倍
- 取引量が多い
- 追証不要
- ゼロカットシステム
- 本人確認不要
ひとつずつ見ていきましょう。
レバレッジが100倍
BitMEXの一番の魅力は、最高で100倍のハイレバレッジ取引を行える点です。
高いレバレッジなら、少額の証拠金でも大きな金額の取引を行えます。
例えば、1,000万円のポジションを建てたいとき、日本の取引所に多いレバレッジ倍率4倍では、250万円の証拠金(1000万円÷4倍)が必要になります。
一方、100倍のレバレッジをかけられるBitMEXでは、証拠金はわずか10万円(1000万円÷100倍)です。
日本の取引所と比べて証拠金の額が25分の1で済みますので、効率的に資金を活用できます。
取引量が多い
BitMEXの2つ目の魅力は、取引量の多さです。
多数のトレーダーが参加しているために取引板が厚く、注文を出すとすぐに約定する可能性が高くなります。
2019年5月現在、BitMEXは現物の取引所を抑えて第1位の流動性を誇っています。
なお、最初から高い取引量があったわけではないようです。
Tech in Asiaのインタビューによれば、創業1年目の2015年は取引量が悲惨なほど少なかったとのことですが、2015年10月にレバレッジ倍率を100倍に引き上げてから、徐々にシェアが広がっていったそうです。
ちなみに、BitMEXの取引量が過去最高値を記録したのは、仮想通貨が下落相場だった2018年でした。
仮想通貨FXが現物取引と異なる点は、下落相場でも利益を出せることです。
現物取引に失望したユーザーが、仮想通貨FXに主戦場を移し、その際に信頼性と取引量の多さ、高いレバレッジなどからBitMEXを選んだのでしょう。
追証不要
BitMEXの3つ目の魅力は、追証が不要で損失を背負う心配がないことです。
追証とは追加保証金の略称で、預け入れた証拠金以上に損失を出してしまったときに、トレーダーが取引所に対して負う借金のこと。
なぜ借金が発生するかというと、強制的に建玉を決済する「ロスカット」システムは、急激な相場変動では機能しないことがあるからです。
ロスカットが間に合わないと口座残高がマイナスになってしまいますが、この損失は基本的にトレーダーが返済する義務を負います。
追証がある取引所を利用していたトレーダーの中には、数千万円の借金を背負ってしまい、トレードをやめざるを得なかった方もいます。
一方、BitMEXでは、トレーダーに対してこの追証を一切請求しません。
つまり、ロスカットが間に合わずにマイナス残高になってしまっても、そのマイナス分をトレーダーが負担する必要がありません。
ゼロカット
もともと価格変動が大きい仮想通貨ですが、それ以上の大きな乱高下が起こるケースがあります。
このような場合、ロスカットが間に合わなくなるだけでなく、多くの注文が殺到することで、仮想通貨FX取引所で注文を処理しきれなくなり、証拠金以上の損失がトレーダーにふりかかってきます。
一般的な仮想通貨FX取引所では、損失が発生した場合、その取引所の顧客全員で損失をカバーする、いわゆる社会的損失システムが採用されています。
しかしBitMEXではロスカットが間に合わない、注文が殺到するなどのようなケースでも、トレーダーの口座残高が0未満になることを間違いなく回避できるシステムが構築されています。
それがゼロカットシステムです。
ゼロカットシステムがあるおかげで、ユーザーは損失を背負うことは一切ありません。
つまり最悪のケースでも証拠金を完全に失ってしまう、0円でととどまることができるのです。
またBitMEXでは社会的損失システムは採用していません。
それは0円以上のマイナスになることがあり得ないからです。
本人確認不要
BitMEXの5つ目の魅力は、本人確認が不要で手軽に取引を始められる点です。
つまり、「メールアドレス」さえあればアカウントを作成でき、取引を始めることができます。
規制が厳しい日本の取引所ですと、本人確認書類の画像データをアップロードしたり、登録した住所宛に届く郵便物を受け取ったりしないと取引を始めることができません。
取引を開始するには、5日間ほどかかりますので、登録することを億劫に思う方は少なくないはずです。
マネーロンダリングを防ぐために本人確認を厳格化する流れが強まっている中、メールアドレスだけで取引を開始できるBitMEXは、非常に魅力的です。
まとめ
BitMEX は、ハイレバレッジで効率的に資金を活用できつつも、損失を背負うことがないゼロカットシステムが採用されているため、初心者の方でも安心して取引を行えます。
2014年から営業を行っている老舗の取引所の一つであるゆえの信頼性だけでなく、高い流動性がより多くのトレーダーを集める結果になっています。
それはすなわち、それだけ多くのトレーダーに認められている証拠だといえるのではないでしょうか。