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投資視点でのアルトコインとビットコインの違い

  • アルトコイン特集
  • 独自連載
  • 2019.05.24.

  • 特集
  • 投資視点でのアルトコインとビットコインの違い

「アルトコインFXは利益が大きくなると聞いたけど、本当なんだろうか?」、「今までビットコインFXしかやったことがなく、アルトコインFXにトライしてみようと思っているけど、このふたつにはどんな違いがあるのだろうか」と考えている人は少なくないでしょう。

 

実は、投資視点でみたときに、アルトコインFXとビットコインFXではいくつかの違いがあります。

そこでビットコインとアルトコインを金融商品として考えた時、その違いについて、価格や価格変動の大きさ、国内取引所の取り扱いといった点で比較してみました。

 

両者の違いを知れば、アルトコインFX取引をする際、どんなことに気を付けていれば良いのかも理解できるはずです。

初めてアルトコインFXに取り組もうとお考えなら、参考になるでしょう。

 

ビットコインとアルトコインの価格の違い

まず、ビットコインとアルトコインの価格の違いを見てみましょう。

 

それぞれの、

  • 時価総額の違い
  • 1通貨当たりの価格の違い

について解説します。

 

時価総額の違い

アルトコインはビットコインと比較すると時価総額が小さいです。

つまり多くのアルトコインは、資産としてみた時に、ビットコインよりも市場において低く評価されているということです。

 

次の表は、仮想通貨市場の時価総額におけるビットコインとアルトコインの占有率を比較したものです。

 

《仮想通貨市場の時価総額占有率》

銘柄時価総額における占有率
ビットコイン(BTC)58.8%
イーサリアム(ETH)11.5%
リップル(XRP)7.1%
ビットコインキャッシュ(BCH)3.1%
その他19.6%

参考(2019年5月22日):Total Market Capitalization Dominance-TradingView

 

ビットコインが、仮想通貨市場における総時価総額の約60%を占有しており、非常に時価総額が大きいことが分かります。

 

アルトコインで最も時価総額が高いイーサリアムにおいても、11.5%の占有率ですので、いかにビットコインの時価総額が高いかがお分かりいただけるでしょう。

 

アルトコインのうち、占有率が3%を超えるのはイーサリアムとリップル、ビットコインキャッシュの3通貨のみです。

 

アルトコインの大部分は時価総額が極めて低い状態にあり、流動性は高くないことが分かります。

 

1通貨当たりの価格の違い

アルトコインは、ビットコインよりも1通貨あたりの価格が安いのが特徴です。

つまり小さな金額から投資することができるというわけです。

 

次の表は、ビットコインとアルトコインの1通貨当たりの価格を比較したものです。

 

《時価総額10位以内の仮想通貨価格の比較》

銘柄1単位の価格
ビットコイン(BTC)877,884円
イーサリアム(ETH)28,520円
リップル(XRP)44円
ビットコインキャッシュ(BCH)45,991円
イオス(EOS)695円
ライトコイン(LTC)10,134円
バイナンスコイン(BNB)3,485円
テザー(USDT)111円
ステラ(XLM)15円
カルダノ(ADA)9円

抜粋(2019年5月22日):CoinMarketCap

 

ビットコインは約88万円ですが、アルトコインで最も高いのはビットコインキャッシュの約4万6000円です。

さらに、100円単位や10円に満たない通貨もあり、非常に価格が安いものがあることがお分かりいただけると思います。

つまり、ビットコインに比べてアルトコインは投資するための心理的なハードルが低いといえます。

 

ちなみに、なぜ時価総額が高いのに単価が安いのかというと、市場に出回っている数量が莫大だからです。

 

例えば、時価総額10位で単価9円のカルダノは、ビットコインの約1300倍の数量が出回っています。

 

「1通貨の価格×発行済数量=時価総額」となりますので、基本的には、発行枚数が多ければ多いほど、1通貨当たりの価格が小さくなります。

 

ビットコインとアルトコインのボラティリティの違い

アルトコインは、ビットコインに比べてボラティリティが非常に大きいのが特徴です。

 

仮想通貨の価格が急上昇した2017年と価格が急落した2018年における、両者のボラティリティの違いを比較してみましょう。

 

価格の上昇率の違い(2017年)

仮想通貨バブルが起きた2017年の年初からの年末までの、主要通貨の価格の増減率をご覧ください。

 

銘柄2017年1月1日と12月31日の価格の増減率
ビットコイン(BTC)+15倍
イーサリアム(ETH)+95倍
リップル(XRP)+352倍
ライトコイン(LTC)+54倍
ステラ(XLM)+146倍

参考:CoinMarketCapの過去のデータから算出

 

ビットコインの価格が15倍増加したのに対し、イーサリアムは95倍、リップルは352倍にまで価格が増加しています。

ビットコインよりもアルトコインの方が価格の増加率が高かったことが分かります。

 

これは、アルトコインのほうがビットコインよりも時価総額が小さく、市場における評価が低かったことが要因とされています。

 

例えば、2017年のリップルは260億円程度の時価総額でしたが、アブダビ国立銀行に採用されるなどの好材料を多く出しており、市場におけるリップルの評価は一気に高くなりました。

 

時価総額が小さいということは、その通貨のプロジェクトそのものが未成熟で信頼性を獲得できていないと言い換えられますが、これはつまり好材料が出たときの伸びしろが大きいとも判断できるわけです。

 

もちろん、ただ単純に「時価総額が小さかったから」値上がりしたわけではなく、普及を目指す市場で潜在的な需要が高まり、競争優位性があると投資家が判断したことが要因としてあります。

 

ビットコインのようにある程度成熟した仮想通貨では、外的要因で値動きはあるものの、通貨としての大きな成長は望めませんが、長期的に見て大きく成長が期待できるのが時価総額の小さいアルトコインだといえるでしょう。

 

価格の下落率の違い(2018年)

仮想通貨市場が暴落した2018年の年初から年末までの、価格増減率を見てみましょう。

 

銘柄2018年1月1日~12月31日の価格増減
ビットコイン(BTC)-73%
イーサリアム(ETH)-82%
リップル(XRP)-85%
ライトコイン(LTC)-87%
ステラ(XLM)-69%

参考:CoinMarketCapの過去のデータから算出

 

ご覧のとおり、ビットコイン(BTC)は価格の7割が失われましたが、多くのアルトコインは8割以上価格が失われています。

ビットコインよりもアルトコインの方が、下落率が大きくなっています。

 

この要因として挙げられるのが、ビットコインよりもアルトコインの時価総額が小さいという点です。

時価総額が小さいと、1投資家の売り買いに対する市場への影響が大きくなりやすいからです。

 

例えば、1兆円の市場で1000万円の売り買いを行うのと、100億円の市場で1000万円の売り買いを行うのでは、その影響力は100倍の差があます。

 

アルトコインに投資する際は、高騰時だけでなく、暴落時にも大きく価格が下がる点に注意しておく必要があります。

 

仮想通貨取引所の取り扱いの違い

仮想通貨取引所における取り扱いの違いについて見ていきましょう。

 

ここでは、

  • 現物取引
  • 証拠金取引(FX)

に分けて、ビットコインとアルトコインの取り扱いの違いを見ていきます。

 

現物取引「ビットコイン」

ビットコインは、どの仮想通貨取引所でも必ず取り扱いされています。

それは、ビットコインは仮想通貨市場の中で中心的な存在となっているため、取引における基軸通貨となっているからです。

 

外国為替における米ドルのような立ち位置で、米ドルを介して日本円やユーロ、香港ドルを取引するように、ビットコインを介してさまざまなアルトコインを取引できるようになっています。

 

現物取引「時価総額10位以内のアルトコイン」

イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュ、ライトコンのような主要アルトコインは、多くの取引所で取り扱いがあります。

 

これはおそらく、プロジェクト自体の信頼性や時価総額が他のアルトコインに比べて高いことが要因でしょう。

国内取引所においても、10通貨のうち4通貨は多くの取引所で取り扱われています。

 

現物取引「時価総額11位以下のアルトコイン」

時価総額が11位以下のアルトコインについては、取引所によって対応は異なります。

 

海外の取引所での上場通貨種類は100~数百種ありますので、多くのアルトコインが取り扱いされています。

しかし、国内取引所の取り扱いは少ないのが現状です。

 

国内取引所で取り扱いされている、時価総額11位以下の仮想通貨は次の5種類のみとなっています(トークンを除く)。

 

  • モナコイン(MONA)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • ファクトム(FCT)
  • ネム(XEM)
  • リスク(LSK)

 

国内取引所でのアルトコインの取り扱い数は非常に少ないため、入手したいアルトコインがあっても売買は困難なケースがあることを知っておきましょう。

 

証拠金取引(FX)「ビットコイン」

証拠金取引を行える取引所では、ビットコインFXができないところはありません。

米ドルや日本円などの法定通貨とペアになっているところが多いです。

 

証拠金取引(FX)「時価総額10位以内のアルトコイン」

主要なアルトコインであれば、時価総額10位以下のアルトコインと比べると仮想通貨FX取引所で、取り扱われているところが多い状況です。

 

例えば、仮想通貨FX大手のBitMEXでは、ビットコインに加えてイーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、イオス、カルダノ、トロンといった時価総額10位以内のアルトコインFXを行えます。

またアルトコインの中でも、特にイーサリアムは多くの仮想通貨FX業者で取り扱われています。

 

証拠金取引(FX)「時価総額11位以下のアルトコイン」

時価総額11位以下のアルトコインFXを行える取引所は極端に少なくなります。

先ほどご紹介したBitMEXにおいても、時価総額11位以下のアルトコインについては証拠金取引を提供していません。

 

その中でもOKExは、ダッシュやネオ、ビットコインSV、イーサリアムクラシック、クアンタム(QTUM)といった、時価総額11位以下のアルトコインFXを行える珍しい取引所です。

これらのアルトコインFX取引をしたいのであれば、取引所も限定されることを覚えておきましょう。

 

まとめ

アルトコインは、ビットコインよりも1通貨あたりの価格が安く、少ない金額から投資できることが特徴です。

そのために、仮想通貨FXを始めるハードルは低いものの、ボラティリティはビットコインよりも大きいことを理解しておく必要があります。

 

ただし、少ない投資額で大きな利益を得ることも可能であり、それが投資としてアルトコインを見た場合の魅力ともいえるでしょう。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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