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ビットコインがトランプ大統領の中国関税で急落した要因と今後の反発について

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  • 2025.10.12.

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  • ビットコインがトランプ大統領の中国関税で急落した要因と今後の反発について

米トランプ大統領が2025年10月10日、中国に対してこれまで適用してきた30%の関税だけでなく、さらに中国からの輸入品に対して100%の追加関税を課することを発表しました。

加えて重要ソフトウエアについても対中輸出規制の導入を発表しており、米中貿易戦争が再燃した形となっています。

これにより株式や原油だけでなく、仮想通貨価格が12%強程急落した一方で、安全資産といわれる米国債や金に資金流入しました。

特にビットコインは大きく下落していましたが、これはリスク資産ゆえの下落だったのでしょうか。

他に大きく下落した要因はなかったのでしょうか。

また下落してしまったビットコインは今後どのような動きをするのでしょうか。

これらのことについてご説明しましょう。

 

対中関税発表直後からのビットコイン価格の大幅下落

tradingview BTCUSD 一週間

画像引用:tradingview BTCUSD 一週間

 

トランプ大統領が対中関税を発表したのは2025年10月10日でしたが、その直後からビットコイン価格は下落し始めています。

 

上のチャートはBTCUSDの一週間のチャートです。

このチャートによると、発表前は122,311USDだったのが、10日の発表後から下落し始め、翌11日の未明には一気に下落。

午前6時15分には110,594USDまで下落し、短時間で11,717USDも下落しています。

そして12日には、109,772USDにまで下落するなど低迷しており、本記事執筆時点ではやや持ち直して111,562USDとなっていますが、決して反発して上昇し始めたとはいえない状況です。

 

ビットコイン価格の急落の要因に過去最大規模のロスカット

実はビットコイン価格がこれほど急落したのは、過去最大級のロスカットがあったからだと言われています。

 

仮想通貨データ分析企業であるCoinGlass(コイングラス)が2025年10月11日、このことに関し、Xに投稿しています。

CoinGlass X

画像引用:CoinGlass X

 

暗号資産史上最大の清算イベント。

過去24時間で1,618,240人のトレーダーが清算され、清算総額は191億3,000万ドルに達しました。

実際の合計ははるかに高い可能性があります。

Binance は1秒あたり1件の清算注文しか報告していません。

引用:CoinGlass X Google翻訳

 

コイングラスのデータによると、今回のビットコインの急落は仮想通貨史上最大のロスカットであったということです。

161万人以上のトレーダーがロスカットされ、清算総額は24時間で190億ドル、つまりおよそ2兆9000億円にもなったとされています。

しかも実際にはこれ以上のトレーダーがロスカットされ、清算総額ももっと多かった可能性があり、一説では清算総額は300億ドルを超えているかもしれないと言われています。

 

ここまで多数のトレーダーがロスカットされ、清算総額が膨らんだ理由としては、これほど大きなボラティリティが予想できなかったことに加え、機関投資家が過剰なレバレッジを掛けて投資していたことが挙げられますが、マクロ要因と仮想通貨に大きな関連性があることを再認識させられたとも言えるでしょう。

 

今後ビットコイン価格が反発する可能性について

これまでにないほど多くのトレーダーがロスカットされ、清算総額も史上最大といわれているビットコインですが、今後価格が反発して上昇する可能性はあるのでしょうか。

また上昇するとすればいつ頃から、そしてどの程度上昇するのでしょうか。

 

ビットコイン価格の上昇の可能性について言及しているのが、エコノミストであり、ビットコインに関する書物の著者でもあるTimothy Peterson(ティモシー・ピーターソン)氏です。

ティモシー・ピーターソン氏は過去10年の間で10月に5%以上下落した回数と、その後の反発について2025年10月11日、Xに投稿しています。

Timothy Peterson X

画像引用:Timothy Peterson X

 

10月に5%以上の下落は極めて稀です。過去10年間でわずか4回しか発生していません。

2017年10月24日

2018年10月11日

2019年10月23日

2021年10月21日

その後何が起こったのでしょうか?

7日後、ビットコインは

2017年:16%上昇

2018年:4%上昇

2019年:21%上昇

2021年:-3%下落

引用:Timothy Peterson X Google翻訳

 

ティモシー・ピーターソン氏は、これまでの10年間で、10月に5%以上も下落することは非常に珍しく、わずか4回しか発生していないことを説明し、そのうちの3回は下落から7日後に最低でも4%上昇しており、最大で21%上昇していると説明しています。

 

毎年10月はこれまで高いリターンを記録してきた

ティモシー・ピーターソン氏が10月のビットコイン価格の反発について言及しているのは、仮想通貨はほとんどの年の10月で高いリターンがあり、業界内でUptober(アップトーバー)と呼ばれているからです。

 

例えば2013年以降を例に挙げると、ビットコインは毎年10月に平均リターンが20.10%となっており、これは一年の内で二番目に高いリターン率となっています。

一番目は11月で、平均リターンは46.02%となっており、10月から11月にかけて高いリターンが期待できるともいえるわけです。

そして、もし2019年と同じように21%の反発が起きたとすると、下落した日から7日以内に12万4,000USD付近まで上昇することになります。

 

ビットコイン価格の上昇を考えている投稿

ティモシー・ピーターソン氏と同様に、今後ビットコイン価格は上昇すると考えている人々は多く、そのような内容の投稿が多くみられます。

 

MNFundとMNCapitalのCIO兼創設者であるMichaël van de Poppe(マイケル・ファン・デ・ポッペ)氏は2025年10月11日のXにおいて、今がサイクルの底で、この前はCOVID-19が世界的に流行した時が底だったと、今後は上昇していく可能性を投稿しています。

Michaël van de Poppe X

画像引用:Michaël van de Poppe X

 

これは#アルトコイン と #ビットコイン の底値です。

史上最大の清算暴落です。

前回のサイクルの底値はCOVID-19でした。

これは現在のサイクルの底値です。

引用:Michaël van de Poppe X Google翻訳 

 

マイケル・ファン・デ・ポッペ氏以外にも、JAN3comのCEOであり、PixelmaticのCEOであるSamson Mow(サムソン・モウ)氏も2025年10月11日にXで、「アップトーバーにはまだ21日残っています。」と、今後の上昇に期待している旨の投稿をおこなっています。

 

一方で、今後数年のうちにビットコインはさらに上昇するものの、今回以上の急落を経験する可能性について言及していたのが、アナリストであるBitcoin Libertarian(ビットコイン・リバタリアン)氏です。

同氏は、2025年10月11日に以下の内容を投稿しています。

 

数年後には、#Bitcoin は数時間で100万ドルから80万ドルに暴落し、清算額の記録更新で話題になるでしょう。

歴史は繰り返す

引用:Bitcoin Libertarian X Google翻訳

 

つまりビットコイン・リバタリアン氏は、数年後にビットコインは100万ドルに達するようになると主張しているわけです。

そして、その100万ドル予想を土台として、一瞬で80万ドルにまで下落することがあると説明していることになります。

 

まとめ

米トランプ大統領の中国に対する関税措置などの発表によって米中貿易戦争が再燃し、ビットコイン価格が大きく下落した要因に史上最大のロスカットがあったこと。

しかし現在は低迷しているものの、今後7日間で再び上昇する可能性もあることについてもご説明しました。

 

ビットコイン価格がこれらの主張通りに上昇するかどうかは不確かですが、下落したものは反発するのが金融市場の常です。

問題はそれがいつなのか、そしてもう今の価格から下落することがないかどうかを判断されるのは仮想通貨FXを取引されている皆さんです。

くれぐれも慎重な取引を心掛けてください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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