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アーサー・ヘイズでさえも見誤った仮想通貨の利益確定タイミング

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  • 2025.08.11.

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Arthur Hayes(アーサー・ヘイズ)といえば仮想通貨FXを取引している人にとってはなじみ深い名前でしょう。

仮想通貨FXのプラットフォームとして知られるBitMEXの共同設立者であり、元CEOです。

現在は仮想通貨アナリストとして活動していますが、彼の仮想通貨に対するSNSなどで発信している内容は根拠があり、裏付けもされた事実に基づいていることが多いので、彼のSNSを定期的にチェックして取引の参考にしている人も多いでしょう。

 

そんなアーサー・ヘイズ氏が、価格は下落すると見込んで、保有していた仮想通貨を早々と売却、つまり利益確定をしたものの、そのおよそ一週間後に買い戻したことが報道されています。

仮想通貨業界で有名なアーサー・ヘイズ氏が見誤った利益確定のタイミングに関して、詳しくご説明しましょう。

 

8月2日におよそ19億円分の仮想通貨を売却

香港に拠点を置き、ブロックチェーン分析ツールを提供しているLookonchainが2025年8月2日、仮想通貨アナリストとして著名なアーサー・ヘイズ氏が、およそ6時間の間で大量の仮想通貨を売却したことをXに投稿しました。

Arthur Hayes X

画像引用:Arthur Hayes X

 

Arthur Hayesは過去6時間で、2,373 $ETH(832万ドル)、776万 $ENA(462万ドル)、388.6億 $PEPE(41万4,700ドル)を売却しました。

引用:Lookonchain X Google翻訳

 

LookonchainのXへの投稿では、売却したのはイーサリアムが832万ドルで、エテナが462万ドルペペは41万4,700ドルとなっており、合計およそ1,300万ドル(約19億円)相当で、売却額の大部分をステーブルコインであるUSDCに変えたことも報じられています。

 

アーサー・ヘイズが仮想通貨を売却した理由とは

どうしてこのタイミングでこれだけ大量の仮想通貨を売却したのでしょうか。

この理由についてアーサー・ヘイズ氏はLookonchainの投稿を引用して回答していました。

 

え?米国の関税法案は第3四半期に期限を迎える…少なくともNFP発表後、市場はそう信じている。

主要経済国は名目GDPを押し上げるほどの速さで信用創造を行っていない。

そのため、BTCは10万ドル、ETHは3000ドルをそれぞれ試している。

詳しくは8月25日に東京で開催される@WebX_Asiaの基調講演をご覧ください。

ビーチに戻ろう。

引用:Arthur Hayes X Google翻訳

 

つまりアーサー・ヘイズ氏は、関税法案が第3四半期には提出されるはずで、それによって現在の米国では経済への圧力が高まっていること。

また前回発表された雇用統計(非農業部門雇用者数:NFP)では予想を大きく下回った結果となっており、市場は米国経済の成長が鈍化していると判断していることも指摘していました。

そのため仮想通貨価格も大きく下落すると考えており、ビットコインは10万ドルに、イーサリアムは3,000ドルにまで下落するだろうと予想していたわけです。

 

このような仮想通貨価格の下落を予想して、イーサリアムやエテナ、ペペなど総額1,300万ドル分の仮想通貨を売却し、ステーブルコインに換金したということになります。

 

なおこのことに関してアーサー・ヘイズ氏は、2025年8月25日に登壇するWeb3ビジネスカンファレンス「WebX」の講演で説明するとも述べています。

 

売却からわずか1週間で仮想通貨を買い戻す結果に

しかしアーサー・ヘイズ氏は、大量の仮想通貨を売却したわずか1週間後、売却して換金していたステーブルコインUSDCおよそ1,050万ドル分を送金して、全額イーサリアム購入に充てたことがLookonchainのブロックチェーンデータ分析で明らかになっています。

Lookonchain X

画像引用:Lookonchain X

 

アーサー・ヘイズは、1週間前、ETH価格が約3,507ドルだった時に、2,373ドル(832万ドル)のETHを売却しました。

4時間前、彼は1,050万ドルのUSDCを売却し、より高い価格でETHを買い戻しました。

引用:Lookonchain X Google翻訳

 

つまりアーサー・ヘイズ氏は、売却した仮想通貨をわずか一週間で再び買い戻したということになるわけです。

 

アーサー・ヘイズ氏の売却と買い戻しのタイミング

アーサー・ヘイズ氏が売却した仮想通貨のうち、イーサリアムの売却と買い戻しのタイミングをチャート図に示すと以下のようなものになります。

tradingview ETHUSD 1ヶ月

画像引用:tradingview ETHUSD 1ヶ月

 

アーサー・ヘイズ氏がイーサリアムを売却したのはおよそ3,507ドル付近で、購入し直したのは4,150ドル付近だと言われています。

すなわち今回の売却から買い直しの過程で、損失とはいえないものの、イーサリアム1トークンあたり643ドルの無駄を出してしまったことになります。

 

このことに対しアーサー・ヘイズ氏は、自身が共同経営者でもある金融リサーチ企業fundstrat(ファンドストラット)社のThomas Lee(トーマス・リー)氏にタグ付けして以下の投稿をおこなっています。

 

全部買い戻さなきゃいけなかったんだけど、@fundstratさん、許してくれる?

もう二度と利益確定はしないと誓うよ。

引用:Arthur Hayes X Google翻訳

 

アーサー・ヘイズ氏の予想に反する値動きの理由とは

アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨価格の下落を予想しており、ビットコインは10万ドルに、イーサリアムは3,000ドルにまで下落するだろうと考えていたものの、本記事執筆時点でビットコインは121,000ドル台を推移しており、イーサリアムは4,280ドル台を推移しています。

特にイーサリアムが大きく上昇しているのはどういう理由なのでしょうか。

 

オンチェーンデータ分析企業であるEmberCNが集計したデータによると、複数のクジラや機関投資家によって、103.5万ETH(およそ41.7億ドル相当)が追加購入されていることが明らかになっています。

特に2025年7月10日以降にこの傾向が強く現れており、これによってイーサリアム価格が一ヶ月の間に2600ドルから4000ドル台に上昇しています。

EmberCNは、この傾向は機関投資家や米の上場企業によるETH準備金の構築の影響である可能性を指摘しています。

 

まとめ

アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨価格の下落を予想し、売却したものの、価格は上昇を続けているため、わずか一週間で買い戻した事実に関してご説明しました。

 

アーサー・ヘイズ氏は長年仮想通貨に関わっており、現在は仮想通貨アナリストとしても非常に人気が高く、仮想通貨業界に大きな影響を与える人物としても知られています。

そんな彼でも、予想した通りの値動きにならないのが仮想通貨なのでしょうか。

もちろん、どんな人物であれ、仮想通貨の値動きを完全に予想することは不可能でしょうが、まずは少しでも多くの情報を入手し、その情報の中から自分が納得できるものを選び、取引の参考にするものの、最終的には自分の判断だけを信じるということになるでしょう。

それだけ仮想通貨FXを取引する際には慎重さが求められるわけです。

仮想通貨FXはギャンブルではありません。

そのことを理解したうえで、慎重な取引を心掛けてください。

 

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

リスク警告

海外の仮想通貨デリバディブ取引は、高水準のリスクを伴う投資であり、全ての投資家に適した投資ではありません。海外の高倍率のレバレッジは少額の資金で証拠金を上回る取引を行うことができますが、仮想通貨は急激な価格変動も多く、短期間に利益を出せる一方で、証拠金の大部分や全てを失ったり、取引額が証拠金を上回っていれば、証拠金額等を超える損失が発生するケースもございます。損失に耐えられない資金投資はするべきではなく、海外業者で仮想通貨FX取引を始めるにあたっては、投資目的やご自身の経験、リスクの許容範囲などを含めて慎重にご検討し、取引内容を十分にご理解いただいた上で、ご自身の責任と判断において取引を行ってください。

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